破風板(はふいた)・鼻かくしについての解説!【2026年5月19日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
【2026年5月19日更新】
皆さん、おはようございます。
家の屋根まわりを見上げたとき、屋根の先端に取り付けられている細長い板が目に入りませんか?
普段はあまり意識することのない部分ですが、実はここ、「破風板(はふいた)」や「鼻かくし(はなかくし)」と呼ばれる、住まいを守る上で極めて重要な部材です。
「ただの飾りでしょ?」と思ったら大間違い。
この部材が劣化すると、雨漏りや家の寿命を縮める重大なトラブルに直結します。
今回は、外壁塗装や屋根のメンテナンスを検討している方に向けて、破風板・鼻かくしの役割、両者の違い、そして素材ごとの特徴とメンテナンス方法まで、建築の知識がない方にも分かりやすく徹底的に解説します!
ぜひ最後までお読みいただき、住まいのセルフチェックに役立ててください。
1.破風板(はふいた)と鼻かくしとは?その違いをスッキリ解説
まず、多くの人が混同しやすい「破風板」と「鼻かくし」が、具体的にどこを指すのか、その違いから整理していきましょう。
どちらも屋根の先端部分(エッジ)に取り付けられている板状の部材ですが、「屋根のどの方向に取り付けられているか」によって名前が変わります。
【屋根を上から見たイメージ】
/\ ← 破風板(雨樋がつかない傾斜側)
/ \
/ \
============== ← 鼻かくし(雨樋がつく水平側)
破風板(はふいた)とは?
建物を妻側(つまがわ:屋根の斜面が「人」の字に見える側)から見たときに、屋根の傾斜に沿って斜めに取り付けられている板のことです。
文字通り「風を破る(受ける)板」という意味からその名がついています。
鼻かくし(はなかくし)とは?
建物を平側(ひらがわ:屋根の斜面が下がってきている側)から見たときに、地面に対して水平に取り付けられている板のことです。
垂木(たるき)という屋根を支える木材の先端(建築用語で「鼻」と呼びます)を隠すために取り付けられるため、「鼻かくし」と呼ばれます。
多くの場合、この鼻かくしの上に「雨樋(あまどい)」が設置されます。
まとめ:違いは「雨樋がつくかどうか」
実務上、塗装業者やリフォーム業者はこれらを総称して「破風(はふ)」と呼ぶことも多いですが、厳密には以下のように覚えるとスッキリします。
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破風板: 屋根の斜め部分にある板(雨樋がつかない)
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鼻かくし: 屋根の水平部分にある板(雨樋がつく)
位置は違えど、どちらも「屋根の内部に雨や風が侵入するのを防ぐ」という共通の目的を持っています。
2.地味だけど超重要!破風板・鼻かくしが持つ「4つの役割」
屋根や外壁に比べて目立たない破風板・鼻かくしですが、もしこれらがなかったら、日本の家は数年も持たずにボロボロになってしまいます。
彼らが24時間365日、命がけで果たしている「4つの重要な役割」を見ていきましょう。
① 雨水の浸入を防ぐ(防水性の向上)
日本の雨は、上からまっすぐ降るだけではありません。
強い台風や激しい突風が吹くと、雨は横から、あるいは下から吹き上がってきます。
破風板や鼻かくしは、こうした「横や下からの雨水が、屋根の内部や天井裏に吹き込むのをブロックする」防波堤の役割を果たしています。
ここが劣化して隙間ができると、一気に雨漏りのリスクが高まります。
② 強風から屋根を守る(耐風性の向上)
屋根は上からの風には強い構造をしていますが、下や横から吹き上げる風に対しては、下から煽られるような力が働くため非常に弱いです。
破風板があることで、風が屋根の裏側に回り込むのを防ぎ、屋根材(瓦やスレート)が吹き飛ばされるのを防いでいます。
③ 火災の延焼を防ぐ(防火性の向上)
万が一、近隣で火災が発生した場合、火は下から上へと燃え広がります。
もし破風板がないと、住宅の軒天(のきてん:屋根の裏側)や天井裏に一瞬で火が回り、家全体が焼け落ちてしまいます。
現代の破風板には、火に強い「耐火素材(窯業系など)」が使われることが多く、火災の延焼を食い止める重要な砦となっています。
④ 住宅の外観を美しく整える(意匠性の向上)
建築の構造上、屋根の先端にはたくさんの骨組み(垂木など)が集まっています。
これがむき出しのままだと、どうしてもゴチャゴチャして見栄えが悪くなってしまいます。
破風板・鼻かくしを取り付けることで、屋根のラインがシャープに美しく整い、建物全体のデザインを引き締めることができます。
3.あなたの家はどれ?破風板・鼻かくしの「4つの主要素材」
破風板や鼻かくしは、建てられた年代やハウスメーカーの設計によって、使われている素材が全く異なります。
メンテナンス方法を決めるためには、まず「自分の家の破風板が何の素材でできているか」を知る必要があります。
ここでは、代表的な4つの素材とその特徴を解説します。
素材①:木材(木製破風)
築年数が経過した和風住宅や、こだわりの注文住宅でよく見られる伝統的な素材です。松や杉、ヒノキなどが使われます。
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メリット: 木のぬくもりがあり、和風建築としての美しさや高級感がある。
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デメリット: 水に弱く、紫外線による劣化が早い。定期的な塗装を行わないと、腐食したりカビが生えたりしやすい。
素材②:金属系(ガルバリウム鋼板・トタン)
現代の新築住宅や、リフォーム(カバー工法)で最もよく使われる人気の素材です。
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メリット: 非常に耐久性が高く、軽いため建物に負担をかけない。ガルバリウム鋼板であればサビにも強い。
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デメリット: 職人の加工技術が必要なため、施工費用がやや高め。古いトタン製の場合はサビが発生しやすい。
素材③:窯業系(ようぎょうけい)
現代のサイディング外壁の住宅で、最もスタンダードに使われている素材です。
セメントと繊維質を混ぜて成型されています。
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メリット: 火に非常に強く(耐火性が高い)、耐久性・耐候性に優れている。デザインバリエーションも豊富。
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デメリット: 素材自体に防水性がないため、表面の塗装が切れると水分を吸収してひび割れや反りが発生する。
素材④:ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)
水酸化カルシウムと砂を主原料とした板で、主に鼻かくしや軒天などに広く使われています。
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メリット: 湿気に強く、腐食しない。耐火性も高く、非常に安価。
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デメリット: 窯業系と同様に、素材自体は脆いため、塗装による保護が必須。衝撃に弱い。
4.【素材別】破風板・鼻かくしのメンテナンス時期と具体的な補修方法
破風板・鼻かくしは、「常に紫外線と雨風にさらされている、家の中で最も過酷な場所」の一つです。
そのため、外壁や屋根よりも劣化が早く進む傾向にあります。
ここからは、素材ごとの適切なメンテナンス時期、劣化のサイン、そして具体的な補修方法を徹底解説します。
① 木材(木製破風)のメンテナンス
木製の破風板は、水分を吸うと一気に腐食が進むため、4つの素材の中で最もこまめなメンテナンスが必要です。
| 項目 | 内容 |
| メンテナンス周期 | 3年〜5年(非常に短いサイクルが必要です) |
| 劣化のサイン | 塗装の剥がれ、色あせ、ひび割れ、木が痩せて隙間ができる、カビ・苔の発生 |
主な補修方法
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ケレン作業(下地調整): 剥がれかけた古い塗膜や汚れを、ヤスリやワイヤーブラシで徹底的に削り落とします(※木製の場合、この作業が最も重要です)。
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パテ補修: ひび割れや隙間を木部用のパテで埋めて平らにします。
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塗装(2〜3回塗り): 木材保護塗料(キシラデコールなど)や、柔軟性のある木部用ウレタン・シリコン塗料を塗布します。
⚠️注意ポイント:
完全に木が腐ってブカブカになっている場合は、塗装での補修は不可能です。部分的に木を切り取って交換するか、上から金属を巻く工法が必要になります。
② 金属系(ガルバリウム鋼板)のメンテナンス
金属系、特に現代主流のガルバリウム鋼板は非常に優秀で、メンテナンスの手間が最もかからない素材です。
| 項目 | 内容 |
| メンテナンス周期 | 10年〜15年 |
| 劣化のサイン | 表面のチョーキング(触ると白い粉がつく)、サビの発生、色あせ |
主な補修方法
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ケレン作業: 発生したサビを綺麗に落とし、塗料の密着性を高めるために表面をあえて少し傷つけます。
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サビ止め塗装(下塗り): 金属の天敵であるサビを防ぐため、高性能なサビ止め塗料を塗ります。
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仕上げ塗装(中塗り・上塗り): シリコンやフッ素などの耐久性の高い塗料で仕上げます。
③ 窯業系・ケイカル系のメンテナンス
現在の主流であるこれらの素材は、外壁塗装と同じタイミングでメンテナンスを行うのが一般的です。
| 項目 | 内容 |
| メンテナンス周期 | 7年〜10年 |
| 劣化のサイン | チョーキング、細かいひび割れ(クラック)、目地(シーリング)の破断、カビ・苔 |
主な補修方法
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高圧洗浄: 表面についた苔や汚れを綺麗に洗い流します。
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シーリング補修: 破風板同士の継ぎ目(目地)にあるゴム状のシーリング材が劣化している場合、古いものを撤去して新しく打ち替えます。
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塗装(3回塗り): 下塗り(カチオンシーラーなど)をしっかり吸い込ませた後、中塗り・上塗りを行って防水膜を作ります。
5.塗装だけじゃない!最終手段としての「2つのリフォーム工法」
「前回のメンテナンスから長く放置してしまい、塗装だけでは直せないと言われた…」
そんな場合でも安心してください。
破風板の劣化が進んでしまった場合には、塗装以外の「2つの強力なリフォーム工法」があります。
工法1:ガルバリウム鋼板の「板金巻き(カバー工法)」★おすすめ!
古くなった木製や窯業系の破風板の上から、現地のサイズに合わせて加工したガルバリウム鋼板をすっぽりと被せて固定する工法です。
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なぜおすすめ?: 既存の破風板を解体しないため、処分費用がかからず安価に抑えられます。また、表面がガルバリウム鋼板になるため、以降は長期間メンテナンスがほぼ不要になります。木製破風の家で、今後のメンテナンスの手間を減らしたい方に最適な方法です。
工法2:破風板の「交換(差し替え)」
下地の木材まで完全に腐ってしまい、ボロボロで崩れ落ちそうな場合の最終手段です。
既存の破風板をすべて取り外し、新しい窯業系やガルバリウム製の破風板を取り付けます。
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注意点: 非常に頑丈になり新築同様に戻りますが、解体費用・廃材処分費用・新しい部材費用がかかるため、リフォーム費用は高額になります。
6.プロはここを見る!破風板メンテナンスで失敗しないための注意点
最後に、あなたがリフォーム業者に見積もりを依頼したり、工事を行ったりする際に、「ここだけは絶対にチェックしてほしい」という超重要ポイントを3つお伝えします。
① 「足場」が必要なため、外壁・屋根塗装と同時に行うべし!
破風板や鼻かくしは、すべて屋根の先端=高所にあります。
そのため、メンテナンスを行うには必ず「足場(あしば)の設置」が必要になります。
足場の設置費用は、一般的な一戸建てで約15万〜25万円かかります。
もし「破風板の塗装だけ」を単体で行おうとしても、この足場代が丸々かかってしまうため、非常にもったいないです。
必ず、外壁塗装や屋根リフォームとセットで行うように計画しましょう。
② 見積書に「破風板・鼻かくし」が明記されているか確認する
悪質な業者や、安さだけを売りにしている業者の見積書には、以下のような罠があることがあります。
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「外壁塗装一式」としか書かれておらず、破風板の塗装が含まれていない。
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破風板は塗ってくれたが、雨樋の裏にある「鼻かくし」は塗られていなかった。
契約前に、必ず「破風板と鼻かくしの塗装(または補修)は含まれていますか?素材に合った塗料ですか?」と担当者に確認してください。
③ 雨樋(あまどい)の交換も視野に入れる
「鼻かくし」をメンテナンス(塗装や板金巻き)する場合、その前に取り付けられている雨樋を一度取り外す必要があります。
もし雨樋自体も古くなって歪んだり割れたりしているなら、「鼻かくしの補修ついでに、雨樋も新しく交換する」のが最もコストパフォーマンスが良く、賢い選択です。
7.まとめ:屋根の脇役「破風板・鼻かくし」を守ることが、家を長持ちさせる最大の秘訣
普段、私たちは外壁の汚れや屋根の色あせには敏感ですが、その間にある「破風板・鼻かくし」の劣化にはなかなか気づくことができません。
しかし彼らは、
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台風の猛烈な吹き上げ風を食い止め
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横殴りの雨が天井裏に入るのを防ぎ
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万が一の火災から家族の命を守る
という、住宅の命綱とも言える役割を担っています。
5年〜10年に一度、外壁塗装のタイミングが来たら、ぜひ「破風板たちも頑張ってくれたな」と思い出し、適切なメンテナンスを行ってあげてください。
素材に合わせた正しいケアをしてあげることで、あなたの家はこれから先も、何十年と安心して暮らせる頑丈な住まいであり続けてくれるはずです。
まずは明日、天気の良い日にでも、ご自宅の屋根の先をぐるっと見上げてセルフチェックしてみてはいかがでしょうか?
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