梅雨前の防水チェック!「バルコニー床の防水~保護モルタル~」について【2026年6月6日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
【2026年6月6日更新】
皆さん、おはようございます。
「梅雨(つゆ)」の足音が聞こえますね!
ジメジメした湿気も嫌ですが、戸建てやマンションにお住まいの方にとって本当に怖いのは、長雨がもたらす「雨漏り」ではないでしょうか。
「雨漏りなんて、屋根が壊れない限り大丈夫でしょ?」と思っていませんか?
実は、住まいの中で屋根と同じくらい、あるいはそれ以上に雨漏りの原因になりやすい場所があります。それが「バルコニー(ベランダ)の床」です。
特に、バルコニーの床がコンクリートやモルタルのようなグレーの仕上げになっているお宅は要注意。
それは「保護モルタル」という仕上げ方法かもしれません。
今回は、梅雨が本格化する前に絶対にチェックしておきたい『バルコニー床の防水 ~保護モルタル~』をテーマに、その仕組みから、よくある劣化サイン、自分でできるチェック方法、そして正しいメンテナンス方法まで徹底的に解説します!
愛着のある我が家を長持ちさせるために、ぜひ最後までお読みいただき、週末にでもバルコニーを覗いてみてくださいね。
1.そもそも「バルコニーの防水」ってどんな仕組み?
「バルコニーの床はコンクリートでできているから、水なんて染み込まない」と思いがちですが、これは大きな誤解です。
実はコンクリートやモルタルそのものには、水を完全に遮断する防水性はありません。
むしろ、微細な穴(細孔)がたくさん空いており、水分を吸収しやすい性質を持っています。
そのため、バルコニーの床は必ず何らかの「防水層」で作られています。
露出防水と保護防水の違い
バルコニーの防水工法は、大きく分けると「露出(ろしゅつ)防水」と「保護(ほご)防水」の2つに分類されます。
| 工法タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
| 露出防水 | 防水層(ウレタンやFRP、防水シートなど)が一番上にあり、そのまま見えている状態。 |
・軽量で建物に負担をかけない ・不具合が見つけやすい ・比較的安価 |
・紫外線や歩行による摩耗に弱い ・定期的なトップコートの塗り替えが必要 |
| 保護防水 | 防水層の上に、さらにコンクリートやモルタルを打設して、防水層を隠して保護する状態。 |
・防水層が直接紫外線や雨風にさらされないため長持ちする ・人が歩いたり、重い物を置いたりしても傷つきにくい |
・重量が重くなる ・防水層の劣化(雨漏りの原因)が目視で確認しにくい ・改修費用が高くなりやすい |
今回テーマにする「保護モルタル(または押えコンクリート)」は、後者の保護防水にあたります。
保護モルタルの役割
保護モルタルは、その名の通り「下に隠れている大事な防水層を、傷や紫外線からガッチリ守る(保護する)ためのモルタル層」です。
一見すると、目の前にあるグレーのモルタルが雨水を防いでいるように見えますが、それは違います。
雨を防いでいるのは、その下にあるアスファルト防水やシート防水などの「防水層」であり、保護モルタルはあくまで「鎧(よろい)」の役割を果たしているに過ぎません。
ここを勘違いしてしまうと、「モルタルにヒビが入っているけれど、雨漏りしていないから大丈夫!」と放置し、取り返しのつかない事態になってしまうのです。
2.なぜ梅雨前に「保護モルタル」のチェックが必要なのか?
では、なぜ「梅雨の前」にわざわざこの保護モルタルをチェックしなければならないのでしょうか?
理由は明確です。梅雨の「雨量」と「期間」が、劣化したバルコニーに致命傷を与えるからです。
理由①:モルタルが吸水すると、下の防水層を急激に痛める
保護モルタルにひび割れ(クラック)があると、そこから雨水が容赦なく侵入します。
梅雨時期は毎日のように雨が降るため、モルタルの内部は常にジメジメと濡れた状態(保水状態)になります。
水を含んだモルタルは、徐々に中性化し、もろくなっていきます。
さらに、侵入した水が下層の防水層を常に湿気でさらし続けるため、防水層の寿命を著しく縮めてしまうのです。
理由②:夏を迎えると「内部結露」で膨れ上がる
梅雨の長雨でモルタルの下に水が溜まった状態で、次にやってくるのは「日本の猛烈に暑い夏」です。
太陽光でバルコニーの床が50℃〜60℃以上に熱せられると、内部に溜まった水分が激しく蒸発し、「水蒸気」へと変わります。
水は気体になると体積が千数百倍に膨らむため、その圧力(蒸気圧)によって保護モルタルを押し上げ、ひび割れを広げたり、最悪の場合は防水層ごとボコボコに膨れ上がらせたり(ふくれ現象)します。
理由③:雨漏りが始まってからでは遅い(費用が数倍に)
保護モルタル仕上げのバルコニーから雨漏りが発生した場合、原因を特定するのが非常に困難です。
なぜなら、防水層がモルタルの下に隠れているため、どこが破れているのか直接見えないからです。
修理するとなると、最悪の場合は「一度、重機や工具を使って硬いモルタル層をすべて解体・撤去し、防水をやり直して、またモルタルを打つ」という大がかりな工事になり、費用は露出防水の数倍に跳ね上がります。
だからこそ、雨漏りという実害が出る前、つまり「梅雨前」の今の時期に、鎧である保護モルタルの状態をチェックし、小さな傷のうちに直しておくことが究極の節約になるのです。
3.これが出たら危険!保護モルタルの「劣化サイン」
それでは、具体的にバルコニーのどこをどう見ればよいのでしょうか?
保護モルタル仕上げのバルコニーによく見られる、代表的な劣化サインを危険度順(★〜★★★★★)にまとめました。
危険度:★☆☆☆☆(まずは経過観察・軽微な劣化)
① エフロレッセンス(白華現象)
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状態: モルタルの目地やひび割れから、白い粉や、ツララのような白い塊が染み出している現象。
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原因: モルタル内部に侵入した雨水が、モルタル成分である水酸化カルシウムを溶かし出し、空気中の二酸化炭素と反応して固まったものです。
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対策: これ自体がすぐに雨漏りを起こすわけではありませんが、「すでに内部に雨水が侵入し、通り道ができている」という動かぬ証拠です。
危険度:★★☆☆☆(早めのメンテナンスを推奨)
② ヘアクラック(細かなひび割れ)
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状態: 髪の毛ほどの細さ(幅0.3mm未満)の、浅いひび割れが網の目のように入っている状態。
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原因: 経年劣化や、乾燥収縮(モルタルが乾くときに縮む現象)によって発生します。
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対策: 0.3mm未満であれば、すぐに水が大量に染み込むわけではありませんが、梅雨の長雨ではじわじわと吸水します。これ以上広がらないよう、トップコートの塗り替えなどで表面をコーティングするのが理想です。
危険度:★★★☆☆(梅雨前に直したいレベル)
③ 構造クラック(深いひび割れ)
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状態: ひび割れの幅が0.3mm以上、あるいは深さがあり、明らかに裏まで貫通していそうなひび割れ。
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原因: 建物の揺れ(地震や線路・道路からの振動)や、大きな温度変化による伸縮にモルタルが耐え切れなくなって発生します。
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対策: 即対応が必要です。 幅0.3mm以上の隙間があると、毛細管現象も手伝って雨水がドバドバと内部に吸い込まれていきます。シーリング材(コーキング)などでひび割れを塞ぐ応急処置、または部分補修が必要です。
④ 伸縮目地(しんしゅくめじ)の劣化・破断
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状態: モルタルの床を十字に区切っている、黒やグレーのゴム状(またはプラスチック状)の線(目地)が、ひび割れたり、浮き上がったり、外れたりしている状態。
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原因: モルタルは気温によって伸び縮みするため、破裂を防ぐために「あえて隙間(目地)」を作っています。その目地材自体が紫外線で寿命(約10〜15年)を迎えた状態です。
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対策: 目地は雨水の侵入経路になりやすいため、目地材が劣化している場合は、古い目地を撤去して新しいシーリング材を充填し直す必要があります。
危険度:★★★★★(今すぐ専門業者を呼ぶべき赤信号)
⑤ 床の「浮き」「膨れ」「割れ・欠け」
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状態: 歩くと「ポコポコ」「フカフカ」と音がする、あるいは明らかにモルタルが持ち上がっている。または、モルタルの一部が完全に割れて、剥がれ落ちている。
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原因: すでに内部に大量の水が侵入し、それが夏場の熱で蒸発してモルタルを押し上げた結果です。あるいは、内部の鉄筋(入っている場合)がサビて膨張し、コンクリートを破壊する「爆裂現象」を起こしています。
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対策: 末期症状です。 下の防水層が破断している可能性が非常に高く、いつ下の階へ雨漏りが始まってもおかしくありません。すぐにプロの防水業者に見てもらいましょう。
4.週末にできる!セルフ防水チェックシート
プロを呼ぶ前に、まずは自分でチェックしてみましょう。
晴れた日にバルコニーに出て、以下の5つのポイントを確認してみてください。
📝 バルコニーの防水セルフチェックシート
1. 床全体に、幅の広いひび割れ(爪が入るくらいの太さ)はありませんか?
2. 床の上を歩いたとき、変な音がしたり、浮いているような感覚はありませんか?
3. 床の十字の溝(目地)のゴムが、ボロボロになって剥がれていませんか?
4. 排水口(ドレン)の周りにゴミや泥が溜まっていませんか? また、ドレン周辺のモルタルにひび割れはありませんか?
5. 壁と床の境目(立ち上がり部分)に、隙間や大きなひび割れはありませんか?
あてはまる項目が1つでもあれば「要注意」、3つ以上あれば「黄信号(要業者点検)」です。
特に忘れがちなのが「4. 排水口(ドレン)」の掃除です。
いくら保護モルタルがしっかりしていても、排水口が落ち葉や泥で詰まっていると、梅雨の豪雨の際にバルコニーが「プール」のようになってしまいます。
水位が上がると、普段は雨が当たらないサッシの隙間や、壁の継ぎ目から室内に水が溢れ出し、一発で雨漏りを引き起こします。
チェックのついでに、必ずゴミは取り除いておきましょう。
5.保護モルタルバルコニーの正しいメンテナンス方法
もし劣化が見つかった場合、どのような工事を行うことになるのでしょうか?
保護モルタル防水のメンテナンスは、状態によって「自分でできるDIY」から「プロによる大がかりな改修」まで段階があります。
① 【DIYレベル】軽微なひび割れ・目地の応急処置
幅0.5mm程度の小さなひび割れや、目地の一部の軽い劣化であれば、ホームセンターで売っている資材で応急処置が可能です。
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使用するもの: 屋外用コンクリート補修材、変成シリコン系シーリング材
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注意点: シーリング材を選ぶ際は、必ず「変成シリコン」または「ウレタン」と書かれたものを選んでください。通常の「シリコンシーリング」を使うと、その上に塗装や防水が一切密着しなくなり、将来プロが工事をするときに大変な迷惑(費用増)がかかります。
② 【プロの補修:軽〜中度】トップコート(保護塗装)の塗り替え
モルタルの表面に大きな割れはないものの、色あせや細かなヘアクラックが多い場合、表面に防水性のあるトップコート(アクリルウレタン系やフッ素系など)を塗装します。
これにより、モルタル自体への水の染み込みをシャットアウトし、寿命をグッと伸ばすことができます。
費用的にも一番安く済むメンテナンスです(目安:10年に1回)。
③ 【プロの補修:重度】かぶせ工法(コンパネ+ウレタン・FRP防水)
保護モルタルが浮いてしまったり、雨漏りの危険が高まったりしている場合の本格的な改修方法です。
既存のモルタルをすべて撤去すると処分代や解体費で莫大な金額になるため、最近では「既存のモルタルの上に、通気シートや合板(コンパネ)を敷き詰め、その上から新しくウレタン防水やFRP防水を施す(かぶせ工法/通気緩衝工法)」というやり方が主流になっています。
これなら、モルタルを壊す大きな騒音も出ず、工期も短く、費用も抑えながら、最新のピカピカな露出防水バルコニーに生まれ変わらせることができます。
6.まとめ:梅雨が来る前に、まずは「見る」ことから始めよう!
今回は、梅雨前の防水チェックとして「バルコニー床の保護モルタル」にスポットを当てて解説してきました。
ポイントをもう一度おさらいしましょう。
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保護モルタルは「防水層を守る鎧」であり、それ自体に完全な防水性はない。
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ひび割れを放置すると、梅雨の雨を吸い込み、夏の暑さで内部爆発(膨れ・破裂)を起こす。
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チェックすべきは「太いひび」「歩いたときの浮き感」「目地のボロボロ」「排水口の詰まり」。
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雨漏りが起きてからモルタルを壊して直すと、費用は莫大になる。
家を建てる・買うときにはあまり目立たないバルコニーの床ですが、実は365日、紫外線と雨風に晒されている過酷な場所です。
「まだ大丈夫だろう」という油断が、のちに数十万円、時には百万円を超える大きな出費に繋がってしまうのが、防水メンテナンスの恐ろしいところ。
逆に言えば、今のうちに数千円〜数万円の適切な点検・補修をしておけば、その出費を未然に防ぐことができるのです。
今年の梅雨は長引くという予報もチラホラ聞こえてきます。
ぜひ今週末、晴れたタイミングでバケツとブラシを持って、バルコニーの「床」をじっくり観察してみてください。
もし「これって大丈夫かな?」と不安なひび割れを見つけたら、写真を撮って塗替え情報館に相談してみることをおすすめします。
すっきりとした安心安全な住まいで、快適な梅雨の季節を迎えましょう!
静岡県沼津市・三島市・富士市、静岡市を中心として、静岡県にお住いの皆様におかれましては、塗替え情報館では、お家に関する相談や現場調査、見積提出まで無料で行っておりますので、是非ともご利用ください。
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