錆の再発防止は3種ケレンでは不可能か?【2025年12月20日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
【2025年12月20日更新】
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本日は「錆の再発防止は3種ケレンでは不可能か?」をテーマに書いていきます。
「錆の再発防止は3種ケレンでは不可能か?」という問いに対する答えは、単純な「はい」や「いいえ」では言い切れません。
結論から言えば、3種ケレンのみでは「完璧な」長期的な錆の再発防止は難しいと言えますが、適用範囲と防錆塗料の組み合わせによっては、実用上十分な防錆効果と耐久性を得ることが可能です。
これは、3種ケレンが持つ下地処理の限界と、塗装システム全体の役割を理解することで明らかになります。
1.ケレン作業とは:錆との戦いの第一歩
ケレン(素地調整)とは、塗装を行う前の鉄骨や鉄部の表面から、劣化した旧塗膜、汚れ、そして錆を物理的に除去する作業です。
この工程の良し悪しが、塗料の密着性と防錆効果、ひいては塗装全体の耐久性を決定づけると言っても過言ではありません。ケレン作業は、除去の程度によって1種から4種に分類されます。
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1種ケレン:ブラスト工法などを用い、錆や旧塗膜を完全に除去し、鋼材面を露出させる最も徹底的な方法。長期防食が求められる橋梁・船舶などに適用。
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2種ケレン:電動工具(ディスクサンダーなど)を主体に、錆や旧塗膜を完全に除去(ただし1種より精度は劣る)。錆の発生面積が30%以上など、広範囲な場合に適用。
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3種ケレン:電動工具と手工具を併用し、浮き錆や剥離した死膜(劣化塗膜)を除去し、密着性の良い活膜(旧塗膜)は残す方法。一般的な住宅の鉄部補修などで最も多く採用される。
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4種ケレン:手工具や清掃で、軽微な汚れやチョーキング粉などを除去する方法。
2.3種ケレンの特性と「限界」
3種ケレンは、主に錆の発生面積が軽度(概ね30%未満)の場合に適用されます。その特性と限界は以下の通りです。
①浮き錆は除去できるが、根の深い錆は残る
3種ケレンでは、ワイヤーブラシやディスクサンダーなどの動力工具や手工具を併用し、目視で確認できる浮いた錆(赤錆)や剥がれた塗膜は除去します。
しかし、鋼材の奥深くに浸透した緻密な錆や、旧塗膜の下に隠れた微細な錆(潜伏錆)を完全に除去することはできません。
②活膜を残すことが再発リスクとなる
3種ケレンの大きな特徴は、まだ密着性の高い活膜を意図的に残す点にあります。
これにより、作業の手間やコストを抑えられますが、活膜と鋼材の境目、あるいは活膜の下で錆が進行している場合、その錆を完全に取り除くことができません。
残された微細な錆が錆の核となり、酸素と水分の侵入によって早期に再発するリスクが残ります。
この「錆の核」が残ることが、「3種ケレンでは再発防止が不可能」と言われる主な理由です。
③鉄面が露出する面積が限定的
錆を完全に断つためには、1種や2種ケレンのように鉄の素地を広範囲に露出させ、その直後に高性能な防錆塗料を塗布することが理想です。
しかし3種ケレンでは、素地露出は錆が発生した部分のみに留まるため、防錆塗料の性能を最大限に活かせる下地が限定的となります。
3.再発防止を可能にするための「補完措置」
3種ケレンの限界を理解した上で、錆の再発防止の可能性を高めるには、下地処理の品質向上と高性能な塗装システムの採用という2つの補完措置が不可欠です。
①高性能な防錆塗料の選定
3種ケレン後の再発防止の鍵を握るのは、残存する錆の核を無害化または封じ込める性能を持つ防錆塗料の使用です。
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浸透性防錆塗料:残存する微細な錆の層に深く浸透し、錆の進行を抑制する。
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錆安定化型(錆転換剤):残った赤錆と化学反応を起こし、安定した黒錆(フェライト)などの不活性な物質に転換させ、錆の進行を停止させる。
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厚膜型のエポキシ樹脂塗料:強固な塗膜を形成し、水分や酸素の侵入を徹底的に遮断することで、残存する錆の核への供給を断ち、再発を遅延させる。
②活膜と素地の段差処理
活膜を残す3種ケレンでは、活膜と素地の間に段差が生じます。
この段差部分を適切に研磨(ぼかし)し、段差が原因で塗膜に応力集中や膜厚不足が起こるのを防ぐことが、早期剥がれ防止に重要です。
③適切な膜厚の確保
防錆塗料は、メーカーが指定する規定の膜厚を確保しなければ、その性能を十分に発揮できません。
3種ケレンで素地が露出した箇所、特に段差部分は塗料を厚く塗り、素地全体を均一に保護することが求められます。
4.まとめ<3種ケレンは費用対効果に優れるが、完全ではない>
3種ケレンは、費用と工期を抑えつつ、一般的な住宅や軽度の錆に対して費用対効果の高い防錆対策を提供する標準的な工法です。
しかし、「完全に錆を断つ」という点においては、鋼材の素地を完全に露出させる1種ケレンや2種ケレンには劣ります。
錆の再発防止の可能性は、単に「3種ケレンか否か」ではなく、以下の要素の総合評価で決まります。
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ケレンの丁寧さ:浮き錆や死膜の除去の徹底度。
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残存錆の程度:鋼材の腐食度合(軽度か、進行が激しいか)。
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防錆塗料の性能:残存錆への対応力。
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塗料全体のシステムと膜厚:上塗りまでの適切な塗布方法と乾燥期間。
したがって、「3種ケレンでは不可能か?」という問いへの最も実務的な回答は、「完全な防食保証はできないが、高性能な防錆塗料と組み合わせることで、求められる耐久年数を満たす実用的な防錆対策は可能」となります。
お客様からは錆の再発生は「職人の手抜きだ!」とご指摘をいただく事もしばしばです。
しかし、錆の程度により、錆止め塗料を下塗りで使用しても錆の発生を遅らせるだけで再発してしまうことがある事を理解していただく必要があります。
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