バルコニーの手すりって塗装は必要?【2025年6月5日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
【2025年6月5日更新】
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本日は、バルコニーの手すりについて書いていきたいと思います。
「バルコニーの手すりがアルミ製だから、塗装は不要だろう」そう考えている方も少なくないかもしれません。
確かに、アルミは鉄のようにサビることはなく、その耐久性から多くの建築物で採用されています。
しかし、アルミ製の手すりであっても考えによっては塗装は決して無用なものではありません。
美観の維持、保護、そして長期的な機能性を確保する上で、塗装は重要な役割を担う場合もあります。
1.アルミは本当にサビないのか?
まず、「アルミはサビない」という認識について、少し掘り下げてみましょう。
正確には、アルミは空気中の酸素と結合し、表面に非常に薄く安定した酸化皮膜(アルマイト被膜)を形成します。
この酸化皮膜が、内部のアルミを保護するバリアとなり、それ以上の酸化(腐食)を防ぐため、鉄が赤サビを発生させるような腐食の仕方はしません。
この特性が、アルミが「サビに強い」と言われる所以です。
しかし、「サビない」と「劣化しない」は異なります。
アルマイト被膜は非常に薄く、外部からの様々な影響を受けます。
劣化した塗膜に、風雨でこびりついたサビの根が付着すると、もらいサビと言って白サビが発生してしまう場合もあります。
また、留め金具等がスチールの場合には、そこから赤さびが発生することもあります。
絶対にサビないとは言えないのがこういった現象があるからです。
※アルミ製パンチングメタル
2.アルミ製手すりも塗装が必要な理由
では、なぜアルミ製の手すりにも塗装が必要なのでしょうか。
その理由は、主に以下の3点に集約されます。
①美観の維持と向上
アルミ製手すりの多くは、最初から塗装やアルマイト加工が施されています。
しかし、紫外線、雨風、排気ガスなどの影響を長年受けることで、その表面は少しずつ劣化していきます。
色褪せ
特に濃い色の手すりでは、紫外線による顔料の分解が進み、色が薄くなったり、まだらになったりします。
これは、美観を損なうだけでなく、手すりが古びて見える大きな要因となります。
チョーキング現象
塗膜が劣化すると、表面の樹脂が分解され、白い粉が浮き出てくる現象(チョーキング現象)が発生する場合があります。
手で触ると白い粉が付着し、見た目もくすんで見えます。
汚れの固着
劣化した塗膜は、表面がざらつき、排気ガスやカビ、コケなどの汚れが付着しやすくなります。
一度固着した汚れは、通常の清掃では落ちにくく、手すりの美観を著しく損ないます。
塗装を施すことで、これらの劣化症状を改善し、手すりに新築時のような輝きを取り戻すことができます。
また、色の変更によって、バルコニー全体の雰囲気を一新したり、住まい全体のデザインに合わせたカスタマイズも可能になります。
ただし、通常塗料よりも以前紹介した「ビアンコートM」のような特殊な塗料を使用する際は、塗替え情報館のような専門業者にお任せください!
②保護機能の強化と耐久性の向上
アルミの酸化皮膜は自己保護機能を持っていますが、強力な酸性雨やアルカリ性の洗浄剤、物理的な傷などによってこの皮膜が損傷すると、そこから腐食が進行する可能性があります。
特に、海岸に近い地域では塩害によって腐食が促進されることもあります。
塗装は、この自然の酸化皮膜に加えて、もう一層の強固な保護バリアを形成します。
耐候性の向上
高性能な塗料は、紫外線や酸性雨、塩害などからアルミの表面を保護し、劣化の進行を遅らせます。
これにより、手すり本体の寿命を延ばすことができます。
キズ防止
日常生活の中で、手すりに物が当たったり、擦れたりすることは避けられません。
塗装された表面は、直接アルミに傷が付くのを防ぎ、美観を保つだけでなく、そこから腐食が始まるリスクを低減します。
異種金属接触腐食の防止
アルミと異なる種類の金属(例えば鉄製のビスや金具)が直接接触すると、電位差によってアルミが腐食しやすくなる「異種金属接触腐食」が発生することがあります。
塗装はこの直接接触を防ぎ、腐食のリスクを低減します。
③資産価値の維持
バルコニーは住まいの外観において非常に目立つ部分です。
手すりが色褪せたり、汚れていたりすると、住まい全体の印象が悪くなり、結果として資産価値の低下に繋がる可能性があります。
定期的な塗装によるメンテナンスは、住まいを常に良好な状態に保ち、将来的な売却時などにおいても、その価値を維持・向上させる上で重要な要素となります。
3.アルミ製手すり塗装の工程と注意点
アルミ製手すりの塗装は、一般的な金属塗装と共通する部分が多いですが、アルミ特有の注意点もあります。
①下地処理の重要性
塗装の成否は、下地処理にかかっていると言っても過言ではありません。
洗浄
まず、高圧洗浄などで手すり表面の汚れ、カビ、コケなどをしっかりと洗い流します。
特にチョーキング現象が発生している場合は、白い粉が残らないようにしっかりと洗浄をします。
旧塗膜の剥離
既存の塗膜が著しく劣化している場合や、剥がれかかっている場合は、スクレーパーやサンドペーパーなどで剥離し、下地を露出させます。
また、旧塗膜に油分が明らかに多い場合には、シンナー等でふき取る脱脂を行う場合があります。
足付け
アルミ表面は非常に滑らかで塗料が密着しにくいため、「足付け」と呼ばれる作業が非常に重要です。
サンドペーパー(#240~#320程度)で表面に微細な傷をつけ、塗料の密着性を高めます。
この作業を怠ると、すぐに塗膜が剥がれてしまう原因となります。
②適切な下塗り材の選択
アルミへの塗装には、アルミ専用のプライマー(下塗り材)が不可欠です。
前述の通り、アルミと言えどももらい錆が発生すると穴が開く原因になるため、お家の地域特性に応じて錆止め塗料を使用して、プライマー代わりにする場合もあります。
エッチングプライマー
アルミ表面の不動態皮膜を化学的に処理し、密着性を高める効果があります。
変性エポキシプライマー
密着性、防錆性、耐薬品性に優れ、様々な上塗り材に対応できる汎用性の高いプライマーです。
これらのプライマーを使用することで、上塗り塗料がアルミ表面にしっかりと密着し、耐久性の高い塗膜を形成できます。
③上塗り塗料の選択
耐久性、耐候性、美観などを考慮して、適切な上塗り塗料を選びます。
ウレタン樹脂塗料
比較的安価で、耐候性、柔軟性に優れ扱いやすい塗料です。
シリコン樹脂塗料
ウレタンよりも耐久性、耐候性に優れ、防汚性も高いのが特徴です。
コストパフォーマンスに優れています。
フッ素樹脂塗料
最も高価ですが、非常に高い耐久性と耐候性を持ち、長期的なメンテナンスコストを抑えたい場合に適しています。
バルコニーは常に外部環境に晒されるため、ある程度の耐候性を持つ塗料を選ぶことも重要と言えます。
④プロに依頼すべきか?DIYでできるか?
アルミ製手すりの塗装は、適切な知識と技術があればDIYでも不可能ではありません。
特に、足付け作業と適切なプライマー選びが成功の鍵となります。
専門業者に依頼すれば、適切な下地処理から塗料選定、塗装まで一貫して行い、長期にわたって美しい状態を保つことができます。
見積もりを複数社から取り、費用と内容を比較検討することをお勧めします。
4.まとめ
アルミ製バルコニーの手すりの塗装は、鉄製手すりのような「サビ防止」という直接的な必要性とは異なります。
しかし、美観の維持、保護機能の強化、そして結果としての資産価値の維持という観点から見れば、その必要性はあると言えます。
だからと言って、やみくもに手を出す部分ではありません。
新築時に設置されたアルミの手すりは、それ自体に色を付けてあるアルミを使用していたり、ガラスコーティングをされた塗装を施してあったりするため、チョーキング現象や剥がれが出にくい状態です。
けれども一度塗装を施してしまうと、その塗料の劣化に伴い剥がれやチョーキングが出てしまうため、布団を干したり、何かをかけたりした際に、その汚れや塗料が付着してしまったりすることで、利用できなくなることが予想されるからです。
そのため、塗替え情報館では一般家庭においては「塗装することはできるけれども、基本的には塗装をしない箇所」としてご説明をします。
白サビが発生していたり、アパートのような賃貸物件で美観を良くしたりするのに必要なとき以外は、塗装をしない事をお勧めしています。
つまり、定期的なメンテナンスチェックを行うことで、バルコニーの手すりは常に清潔で美しい状態を保ち、機能を最大限に引き出してくれることでしょう。
「アルミだから大丈夫」と過信はせず、住まいの一部としてしっかりとチェックをしていくことが、快適な住環境を維持する上で不可欠だと言えます。
不明な点や不安な点があれば、迷わず塗替え情報館のような知識のある専門業者に相談し、適切なアドバイスとサポートを得ることを強くお勧めします!
静岡県沼津市・三島市・富士市、静岡市を中心として、静岡県にお住いの皆様におかれましては、塗替え情報館では、お家に関する相談や現場調査、見積提出まで無料で行っておりますので、是非ともご利用ください。
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