【塗料】第3回 外壁塗装における塗料の種類とは?<2022年8月12日更新>| 清水店 店長 富井
2022.08.12 (Fri) 更新
第3回【外壁塗装における塗料の種類とは】 R4.08.12投稿
塗替え情報館のブログを御覧の皆様こんにちは。
塗替え情報館の清水興津店 店長の富井美明です。
「今回は誰でもわかる塗料の種類」講座の第3回目です。
今回の内容は、建築塗装における塗料の種類について解説します。
塗替え情報館ブログでは、塗装についての、さまざまな情報を発信しています。
富井のブログではその中でも「塗料」についての情報を発信していきます。
皆様の塗装工事に有益な情報となるように、情報発信していきますので、楽しみにご覧いただけましたら嬉しいです。
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さて、第3回めの内容は「建築塗装における塗料の種類とは?」です。
前回の講座では、「安くて良い塗料とは?」という内容で解説しました。
もう一度見返したい方はこちらをクリックしてください。
1 建築塗装における塗料の種類とは?
塗料について前回、前々回と解説してきましたが、
今回からは各種塗料の特徴や、メリット、デメリットなどを具体的に解説していきます。
1-1 アクリル塗料
アクリル樹脂の歴史は古く1950年頃から製造されています。
発売当時は、発色がよく人気の塗料でしたが、現在はウレタン塗料や、シリコン塗料などのより良い商品が開発され、建築塗装ではあまり使われなくなっています。
◎メリット 安価 色が豊富 使用方法が簡単で扱いやすい
☓デメリット 劣化が早い ひび割れやすい ランニングコストは高め
耐用年数:5~7年程度
1-2 ウレタン塗料
ポリウレタンを主成分とする塗料です。ウレタン塗料の中でも種類が豊富で、
油性と水性、1液、2液タイプ、防カビ効果などの機能性商品などさまざまな商品が存在します。
塗料自体の歴史も長く、塗装職人にも馴染みの塗料となっています。
◎メリット 比較的安価 商品の種類が多い 光沢のある仕上がりになる ひび割れにくい
☓デメリット 耐久性が短い 紫外線の影響を受けやすい ランニングコストは高め
耐用年数:5~10年程度
1-3 シリコン塗料
シリコン樹脂を主成分とする塗料です。コストパフォーマンスが高い塗料です。
塗料自体の歴史も比較的古く、塗装職人からの信頼もある塗料です。
◎メリット 耐久性に優れる コストパフォーマンスがよい 撥水性が高い 防汚性が高い
☓デメリット 弾性がなくひび割れる事がある フッ素に比べると耐久性が劣る 下塗り材の選択が重要
耐用年数:10~12年程度
1-4 ラジカルハイブリッド塗料
2012年頃発売された比較的新しい塗料。シリコン塗料の改良版といった位置づけです。
ですので、基本主成分はシリコン樹脂となっています。
耐久性に優れ、シリコン塗料との価格差も少ないコストパフォーマンスに優れた塗料です。
◎メリット 安価で高耐久 チョーキングを起こしにくい 防水性、防汚性に優れる
☓デメリット 歴史が浅い フッ素に比べると耐久性に劣る
1-5 フッ素塗料
フッ素塗料とは主原料にフッ素を使用した高耐久塗料です。フッ素は蛍石を原料とした樹脂となります。
優れた耐久性を持ち、メンテナンスの困難な大型の建造物(東京スカイツリー、明石海峡大橋)などにも
使用されています。
◎メリット 超高耐久 低汚染性で雨で汚れが流れ落ちやすい 藻やカビが付着しにくい
☓デメリット 一般住宅の塗装には高価格 塗膜のひび割れが起きやすい 下塗り材の選択が重要
耐久性:15~20年
1-6 無機有機複合塗料
上記のラジカルハイブリッド塗料のフッ素版です。フッ素塗料に塗料の劣化を抑える成分を配合しています。超々高耐久性の塗料となっています。
◎メリット 超々高耐久 雨水で汚れが落ちやすい 紫外線による劣化が少ない
☓デメリット 高価格 施工に技術が必要 下塗り材の選択が重要 ひび割れを起こしやすい
耐久性:20~25年
上記は、標準的な工事に使用される塗料の一覧です。この他にも、機能性をもたせた塗料や、
下地の状態に応じた様々な塗料が使用されます。個々の建物に合わせた塗料の選択が重要となります。
次回は各塗料について細かく解説したいと思います。
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解説:塗替え情報館 清水興津店 店長 富井美明
最終更新日:2022/08/13