屋根の板金部分の塗装について
2020.12.01 (Tue) 更新
皆さん、こんにちは。
今回の情報館通信では、屋根の板金部分について書きます。
参考にして頂き、是非弊社への御用命をお願いいたします!
1.屋根塗装について
屋根塗装は、カラーベスト(スレート瓦)を筆頭に、セメント瓦・ガルバリウム鋼板など、ほとんどの素材において塗装が必要になります。その中で、塗装の必要がない素材として、陶器瓦が挙げられます。
確かに陶器瓦自体は、半永久的に使用が可能であると言われています。塗装の必要もありません。難点としては、瓦自体が重いため耐震性に難点があるということから軽量瓦も開発されたり、昨今の改正で、新築時には瓦の落下防止のために、シーリング等で固定をしなければならなくなり、別途工事が必要になったりする点が挙げられます。総じて言えることは、陶器瓦に対しては、塗装という概念が欠落しているということが挙げられます。しかし、そこに問題があります。
2.屋根の板金部分について
カラーベストを例に、大まかな板金部分について記します。
①棟・隅棟板金
写真の黒の部分が棟、赤の部分を隅棟と言います。
②谷板金
写真の黄色の部分が谷と言います。
③けらば
2枚目写真の青の部分をけらばと言います。
その他、軒先水切りや唐草といった部分が板金であることが多い箇所になります。
瓦屋根において、1~3の板金が存在する瓦屋根があり、経年劣化の錆により穴が開いて雨漏りが発生している事例もあります。
<陶器瓦屋根で、棟(黒)・谷(黄色)・けらば(青)板金が存在する屋根>
<谷板金に穴が開いてしまった事例>
3.屋根板金部分の塗装
①下地処理(ケレン)
下塗り塗料が密着しやすいように、ケレンを丁寧に行います。棟やケラバ板金の場合は、釘が飛び出ている場合があるため、打ち込みます。
②下塗り(錆止め塗料塗布)
下塗り塗料として、錆止め塗料を丁寧に塗布します。
③中塗り・上塗り
塗膜厚を確保するために、上塗りを2回行います。塗り残しやムラが出ないように丁寧に塗装を行います。
以上のように、陶器瓦屋根でも板金部分が存在する場合が多数見受けられます。その場合は錆止めを丁寧に塗装しない限り、もらい錆等で穴が空く可能性もあります。その確率を下げるためにも、外壁塗装をする際には屋根の板金部分にも目を向けるようにしましょう。
このような知識や経験、技術を持つ塗替え情報館に是非ご用命をお願いいたします!