クリヤー塗装とは?(02/04/15)
2020.04.15 (Wed) 更新
皆さん、こんにちは。
新型コロナで憂鬱な日々が続きますね。早く収束して、不自由のない日々を送りたいものです。
さて、今回は外壁塗装の種類の一つである「クリヤー塗装」について書きます。
今の家のデザインをそのまま残したい!と思っている方は必見です。
1.クリヤー塗装とは
クリヤー塗装とは、外壁をコーティング保護する目的で塗装することを指します。用いる塗料は「クリヤー塗料」と呼ばれ、通常の塗料と違い顔料が含まれていないため、色が付いておらず透明な塗料です。クリヤーを「クリア」や「クリアー」と表記する場合もありますが、内容は同じです。
クリヤー塗料は透明なため、多色を使用したタイル調の外壁やレンガ調・石材調の外壁に対して、その色やデザインを壊すことなく塗装・保護ができる塗料です。
2.クリヤー塗装のメリットとは
クリヤー塗装を行うメリットは、前述の「デザイン保護」のみではありません。他にも何点かあります。
①外壁のツヤを出すことができる。
元々ツヤを抑えてあるサイディングボードに対しても、クリヤー塗装を施工することによって、ツヤを出すことが可能です。もちろん、メーカにもよりますが、半艶・3分艶など、ツヤを抑えた塗料もあります。
②チョーキング現象が発生しない
クリヤー塗装を行うことで、塗膜の劣化を表すチョーキング現象が発生しなくなります。これは、クリヤー塗料に顔料が含まれていないため、チョーキング現象の原因となる物質がないためです。塗膜が劣化しても服やカバンに白い粉が付くことはありません。
③塗装回数が2回
クリヤー塗装の場合は、下塗り1回、上塗り1回の計2回で塗装が完了します。色付きの塗料の場合は、下塗り1回、上塗り2回が基本のため、施工回数が少なく済むことににより、コストの削減にもつながります。
3.クリヤー塗装に適さない場合とは
クリヤー塗装を行うことができない、行わない方が良い外壁があります。それは以下の通りです。
①傷やチョーキング現象が著しく発生しており、劣化が顕著な外壁
汚れや傷、またはチョーキング現象の白い粉などが顕著に発生している壁に施工してしまうと、そのままの色や傷が保護されてしまうため、出来上がりが悪くなってしまいます。
クリヤー塗装ができるかできないかの指針の一つが「チョーキング現象」です。KFケミカル株式会社のセミフロンスーパーマイルドⅡクリヤーのカタログには、写真のような注意事項がしっかりと載っています。クリヤー塗装ができるかどうか不安な時は、このようなセロテープを用いた診断をしても良いでしょう。
②クリヤー塗料よりも耐久年数が長い外壁材
タイルやブロックなど、無機で作られた材質の外壁にクリヤー塗装を行うことは可能ですが、クリヤー塗料の方が先に劣化をしてしまうため、塗装の効果という点では、あまり意味をなさない塗装ということになります。
③(2回目以降の塗り替えで)前回の塗装時にクリヤー塗装を施工した場合
前回の塗装時にクリヤー塗装を施工した場合は、その上からもう一度クリヤー塗装を行うことができません。そのため、色のついた通常の塗料にて施工しなければなりません。
④クリヤー塗料をはじいてしまう外壁
光触媒を施工してある外壁や、ハウスメーカー独自のコーティングをしてある外壁など、クリヤー塗料をはじいてしまい、施工ができない場合があります。
現在は、前述のような外壁にも対応する下塗り塗料があり、それを用いてクリアー塗装を行うことが可能になってきています。専門業者にしっかりと確認することをお勧めします。
4.クリヤー塗料の種類について
クリヤー塗料も耐久年数別に存在します。
①シリコン塗料(耐久年数10年~12年)
②フッ素塗料(耐久年数15年~20年)
③無機有機複合塗料(耐久年数20年~25年)
耐久年数とは、次の塗り替えの時期を表していると考えておけば良いのですが、クリヤー塗料の特徴の一つとして、チョーキング現象が発生しないことは前述で話しました。そのため、劣化がわかりにくいため、クリヤー塗装施工時の年月は覚えておいた方が良いでしょう。
今回は、クリヤー塗装について書いてみました。
特にタイル調やレンガ調のデザインを気に入っているお施主様方、早めの施工を心がけないと、クリヤー塗装をしたくてもできない!ということになりかねません。
特に新築後10年を節目に、シーリング等も含めてお家のメンテナンスを考えてみたらいかがでしょうか?
その際には、知識と実績のある塗替え情報館に是非ご用命ください!
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