シーリング材の紹介 ~シリコンと変成シリコンの違いについて~(020316)
2020.03.16 (Mon) 更新
皆さん、こんにちは。
段々と暖かくなってまいりました。作業もしやすい季節です。
この季節に是非塗替えのご検討をしてみたらいかがでしょうか?
その際には知識も経験も豊富な塗替え情報館にご用命ください!
さて、今回のお話はシーリング材についてです。
シーリングは、外壁の目地やサッシ廻りなどに施工され、お家の防水には切っても切れないものです。施工方法や種類について簡単に記し、その中でもよく聞く、ホームセンターでもよく見かける、「シリコン」と「変成シリコン」について書いていきます!
1.シーリングの施工について
シーリング(コーキングとも呼びます)とは、外壁の継目などに施工するゴム製の材料の事を指します。他の使われ方としては、外壁や屋根などに現れるクラックと呼ばれるひび割れの補修などにも使われる材料です。
施工方法は「打替え」と「増し打ち」の2パターンに分かれ、
①既存のシーリング材の撤去(増し打ち時は撤去なし)
②専用プライマーの塗布
③シーリング材の打ち込み
④シーリング材の均し
の順に施工していきます。(もちろん養生やバックアップ剤の投入などが必要になります。)施工する場所によってプライマーが違ったり、打ち込みにはコーキングガンと呼ばれる道具が必要だったりします。
2.シーリング材の種類について
シーリング材の種類は、1成分型と2成分型にもよりますが、一般的に使用される1成分型で考えると、大きく分けて次の4種類に分かれます。
①シリコン
耐久性が高い。水に強い。上から塗装ができない。(塗装には専用プライマーが必要。)
②変成シリコン
耐久性が高い。上から塗装ができる。シリコンよりも価格は高い。
③ウレタン
耐久性が非常に高い。上から塗装ができる。紫外線に弱い。(上から塗装をする部位のみ使用。)
④アクリル
水性で扱いやすい。耐久性は低い。(リフォーム等ではほとんど使用しません。)
今回はこの中から、非常に汎用性の高い①シリコンと②変成シリコンを取り上げていきます。
3.シリコンと変成シリコンの違い
皆さんは、このシリコンと変成シリコンと言われても同じものだろうと思われるはずです。シーリング材というくくりで言えば間違いないのですが、素材は全く違う別物なのです。
①シリコンについて
シリコン樹脂を原料としているシーリング材。耐候性や耐水性に非常に優れていることが特徴です。また、比較的安価であることから、多くの場所に用いられています。ただし、施工後はシリコンオイルが出るためにどうしてもその周囲は汚れやすくなってしまうことと、そのオイルにより上から塗装ができない(専用のプライマーが必要になる)ことが欠点とも言えます。そのため、シリコンでシーリング施工される場所は主に、窓ガラス周辺や浴室等の水回り、屋根瓦の補修など、塗装をしない場所に用いられることが多いです。
②変成シリコンについて
シリコンという名前がついてはいますが、シリコン樹脂は入っておらず、ウレタン樹脂が原料のシーリング材です。耐候性に優れており、上から塗料を塗ることもでき、さらにシーリング材自体に多くの色があることから、人気もあります。使いやすさという点からは、塗替え時には一番使用されているシーリング材といえます。しかし、シリコンよりも値段が比較的高く、耐久性は劣り、ウレタンのシーリング材よりも密着性が劣るという難点があります。
このように、ホームセンターでも販売しているようなシリコンと変成シリコンを考えただけでも用途や施工場所に違いがあります。
4.最後に
シーリングはリフォームや塗替えには絶対に必要な工程の一つです。
しかしその実、シーリングには種類が豊富にあり、用途も異なることから、単純に「シーリングを施工します!」という業者には必ずどの材料を使用するのか、そしてなぜそれを使用するのかを聞くことが必要になります。
弊社のシーリング材の提案ポイントは、外壁に塗装する塗料の耐久年数に合わせたシーリング材を提案することです。もちろん、外壁の種類のモルタルであるのか、サイディングなのか、ALCなのかによっても異なります。
そのことも含めて、丁寧に説明ができる塗替え情報館に是非ご用命ください!
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