木造住宅のモルタル外壁のクラック補修(ヒビの補修)を行いました。(沼津市)
2017.09.08 (Fri) 更新
皆さんこんにちは!
外壁塗装・雨漏り防水専門店の塗替え情報館店長の鈴木です!!
本日は、木造住宅モルタル外壁のクラック(ヒビ)補修を行いました。
モルタル外壁のクラックは、クラックの種類や発生の原因などの現場調査をしっかりとし、適切な判断と適切な施工が必要になります。
間違った施工(補修)をしてしまうとクラック補修をしたのに、全く意味のない補修や、逆にクラックが入りやすくなってしまう危険もございますので注意が必要です。
上の写真の様に外壁にひび割れが発生している住宅も多いと思いますが、写真で見てもわかるように、このクラックはかなり幅の広いクラックで、0.2?0.3?以上の太さのクラックの為、構造上に何か問題があるか、地震や建物の揺れなどが起きた場合に、建物の構造上どうしても動きが発生しやすい部分か、のどちらかが原因で出来たクラックという可能性が高いです。(構造クラックと言います)
このような構造クラックは、モルタル外壁の内側まで亀裂が入っており壁内部まで雨が染み込んでしまい、雨漏りの原因の一つになってしまったり、モルタルの中に入っているラス網を錆びさせてしまったりと、家にも大きなダメージを与える可能性が非常に高いです。
そのため、外壁塗装を行う際にしっかりと補修をし防水性を高め、外壁の塗装でさらに防水性を高めてあげる必要があります。
まずは、クラック部分の周りを平らに削り、塗装後の補修跡が出にくくします。
その後、グラインダーを使用しクラックに沿ってV字にカットします。
ここで大切なことは、深く切り込みを入れすぎないこと!!
その理由は、モルタル外壁は一般住宅の場合、約10?のモルタルの上に10?のモルタルを塗りつけ、約20?程度の厚みにします。
最初の10?のモルタルを施工する前に、固くて脆いモルタルの強度を高めるために、ラス網という鉄の網を壁全体に張ります。
この網を入れることで外壁のモルタルはヒビが入りにくくなり、建物の揺れや引っ張りに強くなっていますが、万が一クラック補修をする際にVカットをした場所のラス網も一緒にカットしてしまったとすると、逆に強度は無くなり補修をしてもすぐにヒビが入ってしまうので、そうなってしまうと仕上りの見た目では解らないですが、補修する前よりもした後の方が状態は悪い状態になってしまいます。
モルタルも新築時に左官職人さんが手作業で鏝塗りしますので、場所によってはモルタルの厚みが薄いヵ所があっても不思議ではありません。
そのため少しずつカットしラス網を切らないように慎重に作業いたします。
カットが終わると、その埃をしっかりと落としシーリングプライマーを塗ります。
プライマーを乾燥させ、雨などの水が入らないようにシーリングをし防水性を高めます
その後、モルタルで補修をし表面を平らにならします。
モルタルが乾いたら平らになっているか確認し、シーラーを塗り、周りの外壁と同じパターンになるようにパターンを付けます。
今回は既存外壁がタイル吹きのパターンでしたので、タイル吹き(吹きっ放し)で同じ大きさになるようにエアーと口径などを合わせ施工しました。
ここまでが構造クラックのクラック補修になります。
今回のようにクラック補修でもしっかりと補修をするにはものすごく時間と手間がかかってしまいますが、塗替え情報館は塗ることはもちろん、補修や下地処理でも手抜きは致しません。
外壁のクラック(ヒビ)でお悩みの方は塗替え情報館にお任せ下さい。