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軟質塩ビ(軟質塩化ビニル)の特性とは?【2025年12月11日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館

現場日記塗装の豆知識

2025.12.11 (Thu) 更新

【2025年12月11日更新】

 皆さん、おはようございます。

 塗替え情報館・清水町本店のアドバイザー、佐野です。

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 本日は「軟質塩ビ(軟質塩化ビニル)」について書いていきます!

  

1.軟質塩ビ(軟質塩化ビニル)とは

 軟質塩ビ(なんしつえんび)は、プラスチック素材の一つである塩化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル、PVC:Polyvinyl Chloride)に、特別な添加剤である可塑剤(かそざい)を大量に加えることで、高い柔軟性と弾力性を付与した素材です。

 塩化ビニル樹脂自体は、可塑剤が含まれていない状態では硬質塩ビ(硬質PVC)と呼ばれ、非常に硬く強度に優れます(例:水道管、サッシ)。

 これに対し、軟質塩ビは、ゴムのような柔らかさや皮革のような風合いを持ち、曲げや伸縮に耐える特性が最大の特徴です。

①軟質塩ビの化学的基礎
塩化ビニル樹脂(PVC)

 PVCは、五大汎用樹脂の一つであり、安価で汎用性の高いプラスチックです。塩素原子を持つため、他の多くのプラスチックとは異なる独自の特性を持ちます。

  • 構造: PVC分子は極性(電気的な偏り)を持つため、分子同士が強く引きつけ合い、通常は常温で硬い構造を保っています。

  • 特徴: 難燃性、耐水性、耐薬品性、電気絶縁性に優れています。

可塑剤(Plasticizer)の役割

 軟質塩ビの「柔らかさ」は、可塑剤の働きによって生まれます。

  1. 添加: PVC樹脂を加熱し、分子間の結合が緩んだ状態(柔らかくなった状態)で、液体の可塑剤を添加します。

  2. 分子間の挿入: 可塑剤の分子は、PVC分子鎖の間に入り込みます。

  3. 柔軟性の獲得: 冷却して常温に戻った後も、この可塑剤が分子間の距離を広げ、PVC分子同士が強く引きつけ合うのを妨げることで、ゴムのような柔らかさ(柔軟性、弾性)を保つことができます。この現象を可塑化と呼びます。

 可塑剤の添加量は、製品の柔らかさに直結し、一般的に軟質塩ビでは20%〜50%程度の可塑剤が含有されます。

  

2.軟質塩ビの特筆すべき特徴

 軟質塩ビは、可塑剤の添加により、硬質塩ビが持っていた本来の特性に加え、以下の有用な特性を獲得しています。

①優れた柔軟性と弾力性(可塑性)
  • 曲げやねじれ、伸縮に強く、変形しても元の形に戻ろうとする弾性があります。この特性から、ホースやケーブルの被覆材など、屈曲性が求められる用途に不可欠です。

②高い加工性
  • 硬質塩ビよりも低い温度で柔らかくなる熱可塑性を持つため、押出成形(ホース、ケーブル)、カレンダー成形(シート、フィルム)、射出成形、真空成形など、多様な成形方法で容易に加工できます。これにより、複雑な形状や薄いフィルム状など、多種多様な製品を低コストで製造可能です。

③耐水性・耐薬品性・耐候性
  • PVCの基本的な特性として、耐水性に優れ、水をほとんど吸いません。

  • 耐酸性、耐アルカリ性も良好です(ただし、シンナーやアセトンなどの有機溶剤には侵されます)。

  • 耐候性も比較的高い部類に入り、屋外での使用にも適しています。

④難燃性と電気絶縁性
  • PVCは自己消火性を持つ難燃素材であり、燃えにくい特性があります。

  • 電気絶縁性が高く、電気を通しにくいため、電線ケーブルの被覆材として非常に重要です。

⑤透明性・着色性・印刷性
  • 透明性に優れており、透明、半透明、色付き、不透明など、用途に合わせて透明度を調整できます。

  • 着色や印刷(ラベリング、模様付け)が容易であり、デザイン面でも優れています。

  

3.軟質塩ビの幅広い用途

 その柔軟性と多様な機能性から、軟質塩ビは私たちの生活のあらゆる場面で使用されています。

①建築・土木資材
  • 床材: クッションフロア、ビニル床タイル(住宅、病院、学校など)

  • 内装材: 壁紙、化粧フィルム(ダイノックシートなど)

  • 防水・遮水材: 屋上防水シート、農業用遮水シート

②電機・産業資材
  • 電線ケーブルの被覆材: 柔軟性、絶縁性、難燃性の高さから、電力・通信ケーブルの被覆に広く使用されています。

  • ホース: ガーデンホース、産業用チューブなど、屈曲性が求められる流体輸送管。

  • パッキング・ガスケット: 柔軟性を活かしたシール材。

③一般消費財・生活用品
  • シート・フィルム: ビニール傘、テーブルクロス、農業用ハウス(農ビフィルム)、食品用ラップフィルム、レジャーシート。

  • 合成皮革: ソファ、バッグ、靴、衣類など、天然皮革に近い風合いと耐久性を低コストで実現。

  • 医療用品: 輸液バッグ、カテーテル、手袋など(安全性への配慮から、使用される可塑剤の種類が厳しく管理されます)。

  

4.軟質塩ビのデメリットと課題

 軟質塩ビは非常に便利な素材である一方で、その特性ゆえのデメリットや、環境面・健康面での課題も指摘されています。

①可塑剤のブリードアウトと素材への移行

 軟質塩ビの最大の欠点は、配合された可塑剤が時間とともに滲み出してくる現象(ブリードアウト、または移行)です。

  • ベタつき(タック): 表面に可塑剤が滲み出すことで、製品の表面がベタつき、ホコリや汚れが付着しやすくなります。

  • 他の素材への悪影響: 軟質塩ビ製品を他の素材(特にABS樹脂やアクリル樹脂、一部の塗料)と長時間接触させると、可塑剤がそれらの素材に移行(滲み出し)、接触部分を変形させたり、塗装面を剥がしたりする可能性があります。

  • 脆化(ぜいか): 可塑剤が抜けていくと、素材から柔軟性が失われ、硬く、もろく(脆く)なり、ひび割れや破れの原因となります。

②耐熱温度が低い

 PVC全般に言えることですが、常用耐熱温度が比較的低い(60℃〜80℃程度)です。高温環境下での使用には不向きであり、熱による変形や劣化を起こしやすいという短所があります。

③環境・健康への懸念

 可塑剤の中でも特にフタル酸エステル系可塑剤の一部が、内分泌かく乱作用(環境ホルモン)などの健康影響が懸念され、特定の用途(例:乳幼児が口にする可能性のある製品、医療機器)での使用が制限・禁止される動きがあります。

  • 対応: 現在では、安全性が高いとされる非フタル酸系の可塑剤(例:ポリエステル系、エポキシ系)への切り替えが進んでいます。

④廃棄・リサイクル時の課題
  • 塩化水素の発生: PVCを焼却する際、主成分である塩素が塩化水素を発生させます。これは焼却炉を腐食させる原因となり、排ガス処理にコストがかかります。

  • ダイオキシンの発生: 不完全燃焼の条件下では、ごく微量ながらダイオキシン類が発生する可能性があります(現代の高性能な焼却炉では管理されています)。

  • リサイクルの難しさ: 軟質塩ビは可塑剤や安定剤など多くの添加剤を含むため、他のプラスチックと分別が難しく、特にマテリアルリサイクル(製品の原料として再利用)の際には、異物や塩素の除去といった複雑な処理が必要です。

  

5.まとめ

 軟質塩ビは、PVC樹脂に可塑剤を添加することで、硬い素材が持つ強靭さとゴムのような柔軟性という相反する特性を両立させた、非常にユニークで有用なプラスチックです。

 特にその加工のしやすさ、防水性、難燃性、そして低コスト性は、建設、電気、日用品など、幅広い産業において欠かせない存在となっています。

 一方で、可塑剤の移行による製品寿命や品質への影響、環境・健康への懸念といった課題も存在します。

 そのため、軟質塩ビを設計・使用する際には、使用環境、接触する他の素材、そして安全基準を考慮し、可塑剤の種類や配合量を適切に選択することが重要です。

 軟質塩ビのリサイクル性向上や、より安全な可塑剤の開発は継続して進められており、今後も社会のニーズに応じた進化が期待されています。

  

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この度は、弊社塗替え情報館の外壁塗装&雨漏り専門ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます!

弊社のホームページをご覧になっているという事は、外壁塗装や屋根塗装、雨漏りの補修を考えていらっしゃる事と思います。 お客様とお話しする中で、「長持ちする最高の塗料を、少ないお金で、短い工期で外壁塗装・屋根塗装・雨漏り補修をすぐさま終わらせたい」というお考えをお持ちの方がいらっしゃいます。

しかしながら、相場以上に安い価格の見積りを出す会社は、塗料メーカーが指定している以上に塗料を薄めて使用したり、3度塗りで強固な膜厚を作らなければいけないところを2度塗り・ 1度塗りにして工程を省いたり、理由なくとにかく早く終わらせようとする等、初めから手抜き工事ありきの考え方で見積りを作成します。 だから安くできるのです。

お客様がせっかく良い塗料を選んだとしても、まずその塗料がきちんと使われていなければ意味がありませんし、その塗料の性能を100%引き出せない塗装工事の事が分かっていない会社では、良い塗料を選んだ意味がありません。

そのため、良い外壁塗装会社えらびの条件は、お客様にとって納得できる適正価格で、高品質の塗装を長年築き上げた経験・知識をもって提供し、 さらにサービスや対応も良い礼儀正しい会社だと私は考えています。

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