弾性塗料とは?メリット・デメリットを教えます!【2026年1月6日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
【2026年1月6日更新】
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本日は「弾性塗料」について書いていきます!
1.弾性塗料とは?その特徴と役割
弾性塗料(だんせいとりょう)とは、塗膜がゴムのように伸び縮みする柔軟性・弾力性を持つ塗料の総称です。
この「弾性」という特性が、一般的な硬い塗料(硬質塗料)にはない、さまざまなメリットとデメリットを生み出します。
①弾性塗料の仕組みと定義
一般的な塗料は、乾燥すると硬い塗膜を形成しますが、弾性塗料は、塗料の主成分に可塑剤(かそざい)などの柔軟性を与える成分を加えることで、高い伸縮性を実現しています。
明確な定義はありませんが、JIS(日本産業規格)では、一定の温度で試験片を引っ張った際に1.2倍以上伸びる塗料を「弾性塗料」と呼ぶ場合が多いです。
②塗料の種類と弾性
弾性塗料は、その主成分によってアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系など様々な種類があります。
例えば、「弾性シリコン塗料」は、シリコン樹脂の耐久性と弾性を兼ね備えた塗料です。
グレードの高い樹脂と組み合わせることで、弾性塗料の課題である耐久性の低さをカバーしようとする製品も存在します。
③弾性塗料の主な工法
弾性塗料を塗装する際には、その特性を活かすための特定の工法が用いられます。
単層弾性工法(たんそう-だんせい-こうほう)
- 特徴: 下塗り(シーラー)の上に、厚みのある単層弾性塗料を2回塗る工法です。
- 利点: 施工が比較的簡単で、工期が短く、費用も抑えられます。
- 難点: 弾性や防水性の持続力が、後述の複層弾性工法に比べてやや劣り、結果的に耐用年数が短くなる傾向があります。
複層弾性工法(ふくそう-だんせい-こうほう)
- 特徴: 下塗り(シーラー)の上に、弾性の高い中塗り材を複数回塗り、その上に通常の硬質系の上塗り塗料で仕上げる工法です。
- 利点: 塗膜全体に厚みと弾性が生まれ、非常に高い防水性と耐久性が得られます。耐用年数も長くなります。
- 難点: 塗装回数が多いため、工期が長くなり、費用も高くなります。
微弾性塗料工法(び-だんせい-とりょう-こうほう)
- 特徴: 下塗り材として、微弾性フィラー(ひび割れ追従性のある下地調整材)を使用し、その上に硬質系の上塗り塗料を塗る工法です。
- 利点: 既存のひび割れや凹凸を埋めて表面を滑らかにする効果が高く、比較的安価で施工できます。現在、戸建ての外壁塗装で最も広く採用されている工法の一つです。
- 難点: 塗料自体に高い弾性があるわけではないため、大きなひび割れへの追従性は限定的です。
2.弾性塗料のメリット
弾性塗料を使用する最大の理由は、その高い伸縮性から得られる以下のメリットにあります。
①ひび割れ(クラック)への強い追従性・防止効果
外壁は、地震や車両の振動、日々の温度変化(特に昼夜の寒暖差による膨張・収縮)によって、常に微細な動きをしています。
この動きによって発生するのがヘアークラック(髪の毛のような細いひび割れ)です。
硬い塗料の場合、この動きに耐えられず塗膜も一緒に割れてしまいますが、弾性塗料はゴムのように塗膜が伸びてひび割れに追従します。
これにより、塗膜の破断を防ぎ、ひび割れ自体の発生を抑えたり、すでに発生している微細なひび割れをカバーしたりする効果があります。
これは、特にひび割れが発生しやすいモルタル壁との相性が非常に良い理由です。
②圧倒的な防水性の高さ
外壁のひび割れは、そこから雨水が浸入し、建物の内部構造(躯体)や断熱材を腐食させる雨漏りや劣化の直接的な原因となります。
弾性塗料は、塗膜がひび割れをカバーし、さらに建物の表面に隙間なく密着するため、非常に高い防水効果を発揮します。
この高い防水性により、水の浸入を防ぎ、建物の耐久性を向上させ、結果的に雨漏りリスクを大幅に低減できます。
降雨量の多い地域や、築年数が経ちひび割れが心配な建物には特に大きなメリットです。
③外壁材の長寿命化と美観維持
ひび割れや水の浸入を防ぐことは、外壁材自体の劣化を遅らせ、建物の寿命を延ばすことにつながります。
また、ひび割れは建物の美観を大きく損ないますが、弾性塗料はひび割れを目立たなくさせるため、塗装後の美しい状態を長く維持できます。
④害虫の侵入防止
弾性塗料は外壁表面に密着し、塗膜が伸びてわずかな隙間も塞ぎます。
この性質により、通常はひび割れなどから侵入する可能性のある小さな害虫(アリ、ダニなど)の侵入経路を物理的に遮断する効果も期待できます。
3.弾性塗料のデメリットと注意点
弾性塗料の持つ「柔らかさ」はメリットである反面、いくつかの重要なデメリットも引き起こします。
①塗膜の膨れ(フクレ)や剥がれが起きやすい
これは弾性塗料の最大の欠点の一つです。
弾性塗料は通気性(透湿性)が低い特性があります。
そのため、外壁内部に溜まった湿気や水分が、塗膜を通して外部に蒸発しにくくなります。
湿気が逃げ場を失うと、水蒸気となって外壁と塗膜の間に溜まり、塗膜を風船のように押し上げて膨らませてしまいます。
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原因: 塗装前の下地の乾燥が不十分、または湿気の多い時期の施工。特にサイディングボードは熱を溜め込みやすいため、塗膜内部の温度が上がりやすく、この膨れが発生しやすいことから、窯業系サイディングへの弾性塗料の使用は原則不向きとされています。
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結果: 一度膨れた塗膜は自然には元に戻らず、美観が損なわれるだけでなく、そこから剥がれにつながるリスクがあります。
近年では、この欠点を改善するために通気性を高めた弾性塗料(高通気性弾性塗料)も開発・販売されています。
②耐久性(耐用年数)が短い傾向がある
一般的に、弾性を持たせるための成分(可塑剤など)は、硬質な樹脂(フッ素など)に比べて紫外線による劣化が早い傾向があります。
そのため、同じグレードの硬質塗料と比較して、弾性塗料は耐用年数が短いことが多いです(特に初期の単層弾性塗料)。
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例: 弾性シリコン塗料は8〜12年程度と、硬質シリコン塗料と比べて短くなることがあります。
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対策: 複層弾性工法で、耐久性の高い硬質塗料を上塗りに使用するか、弾性フッ素塗料などのグレードの高い弾性塗料を選ぶことで、耐久性を延ばすことができますが、その分コストは高くなります。
③塗膜が柔らかいため汚れが付着しやすい
塗膜がゴムのように柔らかいと、空気中のホコリや排気ガスなどの汚れが吸着しやすく、一度付着すると塗膜の弾力性により汚れが落ちにくいという特性があります。
特に淡い色や白系の塗料を選ぶ際には、この点に注意が必要です。
④施工が難しく、業者選びが重要
弾性塗料は、前述の「膨れ」を防ぐためにも、下地の状態の確認(特に乾燥状態)、塗布量(厚み)、乾燥時間など、厳密な施工管理が求められます。
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単層弾性工法では、規定の塗膜の厚みを確保しなければ、期待した弾性が発揮されません。
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複層弾性工法は工程が多く、手間がかかるため、悪徳業者が工程を省略するなどの手抜き工事のリスクも高くなります。
そのため、弾性塗料の施工実績が豊富で、適切な工法と管理を行える信頼できる業者選びが非常に重要となります。
4.まとめ:弾性塗料の適否判断
| 項目 | メリット (利点) | デメリット (欠点) |
| 主な機能 | ひび割れ追従性・防止効果、極めて高い防水性 | 通気性が低いことによる塗膜の膨れリスク |
| 耐久性 | 外壁材の劣化防止、美観の長期維持 | 耐用年数が短い傾向がある(特に単層弾性) |
| 外壁材 | モルタル壁と非常に相性が良い | 窯業系サイディングとは相性が悪い(原則不向き) |
| その他 | 害虫の侵入防止効果も期待できる | 塗膜が柔らかいため汚れが付着しやすい、施工難易度が高い |
①弾性塗料が特に適しているケース
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モルタル外壁で、すでにヘアークラックが多く見られる建物。
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水の浸入や雨漏りのリスクを極限まで抑えたい建物。
②弾性塗料の採用を避けるべきケース(または注意が必要なケース)
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窯業系サイディングの建物(微弾性フィラー工法などが推奨されます)。
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長期的なコストパフォーマンス(一度の塗り替えでなるべく長く持たせたい)を最優先する場合。
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高耐久性と防汚性を重視する場合(フッ素などの硬質塗料が有利)。
弾性塗料は、ひび割れと防水という特定の課題に対して非常に高い効果を発揮する優秀な塗料ですが、その特性からくるデメリットも理解し、建物の外壁材の種類や現状の劣化具合、そして求める耐久年数に応じて、最適な工法・塗料を選ぶことが大切です。
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