塗料の貯蔵安定性について【2025年8月16日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
【2025年8月16日更新】
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本日は「塗料の貯蔵安定性」について書いていきます。
塗料の貯蔵安定性とは、塗料が製造されてから使用されるまでの間に、その品質や性能が変化せずに保たれる能力のことです。
塗料は、顔料、樹脂、溶剤、添加剤など、様々な成分から構成される複雑な混合物であり、これらの成分が時間とともに分離したり、化学反応を起こしたりすることで、本来の性能が失われることがあります。
塗料の貯蔵安定性は、塗装作業の品質を左右するだけでなく、経済的な損失にもつながるため、塗料メーカー、販売店、そして使用者にとって非常に重要な品質特性です。
1.貯蔵安定性を左右する要因
塗料の貯蔵安定性には、主に以下の要因が影響します。
①成分の沈降・分離
塗料は、液体中に固体成分(顔料など)が分散している状態です。
時間が経過すると、重力の影響で固体成分が容器の底に沈殿することがあります。
この現象を「沈降」と呼びます。
沈降した顔料が硬く固まってしまうと、再び均一に分散させることが困難になり、塗料としての機能が失われてしまいます。
②化学反応
塗料中の成分が、時間とともに化学反応を起こすことがあります。
重合・架橋
塗料の主成分である樹脂が、自己反応や空気中の酸素との反応により、分子同士が結合(架橋)してゲル化したり、固化したりすることがあります。
加水分解
塗料に微量に含まれる水分や、空気中の湿気と樹脂が反応し、塗料の性能が低下することがあります。
顔料の変質
顔料が化学反応を起こして、色が変化したり、隠ぺい力が低下したりすることがあります。
③粘度の変化
塗料の粘度は、貯蔵中に変化することがあります。
増粘
化学反応や溶剤の蒸発により、塗料が硬くなり、粘度が増加することがあります。
減粘
塗料の成分が分離し、粘度低下剤などが分離することで、粘度が低下することがあります。
④その他
缶の腐食
塗料が缶の金属と反応し、腐食や変色、さらには缶に穴が開いてしまうことがあります。
細菌の繁殖
水性塗料では、防腐剤の効果が切れると、細菌やカビが繁殖し、塗料の性能を損なうことがあります。
2.貯蔵安定性を高めるための対策
塗料メーカーは、貯蔵安定性を高めるために様々な対策を講じています。
①分散技術の改良
顔料などの固体成分を液体中に均一に分散させるために、高性能な分散剤や分散機を使用します。
また、顔料の表面を改質することで、沈降しにくい状態に保ちます。
②添加剤の配合
沈降防止剤
塗料の粘度を微調整し、固体成分の沈降を防ぎます。
防錆剤
塗料が缶を腐食させないように、缶の材質や塗料の成分を調整します。
防腐剤
水性塗料に配合し、細菌やカビの繁殖を防ぎます。
紫外線吸収剤・光安定剤
塗料の変質を防ぐために配合されます。
③適切な容器と保管方法
容器の選定
塗料の特性に応じて、金属缶、プラスチック容器、エアゾール缶など、適切な容器を選定します。
保管条件の指定
塗料は、直射日光を避け、凍結しない場所で保管することが重要です。
一般的に、5℃~35℃程度の温度が推奨されます。
3.使用者における貯蔵安定性の管理
塗料を扱う使用者も、適切な管理を行うことで、塗料の性能を最大限に引き出すことができます。
①適切な保管
塗料は、直射日光の当たらない冷暗所に保管し、凍結させないように注意します。
特に冬場は、暖房のない場所に放置しないようにしましょう。
②期限の確認
塗料には「使用期限」が設定されている場合があります。
期限を過ぎた塗料は、性能が保証されないため、使用を避けるべきです。
③開封後の管理
一度開封した塗料は、空気中の酸素や湿気と触れることで劣化が進行しやすくなります。
使用後は、しっかりと蓋を閉め、できるだけ早く使い切るようにしましょう。
④攪拌(かくはん)の徹底
沈降しやすい塗料は、使用前にしっかりと攪拌することが重要です。
特に缶の底までしっかりとかき混ぜることで、沈殿した顔料を再び均一に分散させることができます。
攪拌が不十分なまま使用すると、色ムラや隠ぺい力の低下につながります。
4.貯蔵安定性が失われた場合の例
沈降
顔料が底に沈殿し、上澄みの透明な液体だけが残ります。
攪拌しても元の状態に戻らない場合があります。
ゲル化
塗料がゼリー状に固まり、流動性を失います。
ブツ
塗料中に小さな塊(ブツ)が発生し、塗膜の仕上がりが悪くなります。
色相の変化
顔料が化学反応を起こし、塗料の色が変化します。
これらの症状が見られる塗料は、性能が低下している可能性が高く、使用を避けるべきです。
無理に使用すると、塗膜の剥がれ、色ムラ、隠ぺい力不足など、様々な施工不良の原因となります。
5.まとめ
塗料の貯蔵安定性は、塗料が本来の性能を維持するために不可欠な品質特性です。
塗料メーカーは、化学的な技術と製造プロセスを駆使して貯蔵安定性を高めていますが、使用者も適切な保管と使用方法を実践することで、その性能を最大限に活かすことができます。
特に、直射日光、高温多湿、凍結を避け、使用前には十分に攪拌することが、高品質な塗装を実現するための重要なポイントとなります。
塗替え情報館では、これら塗料の適正な使用と保管、微妙な問題点についてすぐに気付き対応をしています。
塗料メーカーはこのような問題ができる限り起きないように品質の向上には余念がありませんが、場合によっては問題のある塗料が存在することも事実です。
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