リシン吹き付けについて【2025年8月5日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
【2025年8月5日更新】
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本日は「モルタル外壁へのリシン吹き付け」について書いていきます。
リシン吹き付けは、モルタル外壁の仕上げとして広く用いられる工法です。
その独特のザラザラとした質感は、和風建築から洋風建築まで幅広いデザインに調和し、近年ではその意匠性だけでなく、機能性にも注目が集まっています。
そんなモルタル外壁へのリシン吹き付けについて、その基礎知識からメリット・デメリット、施工工程、そしてメンテナンスに至るまで詳しく解説していきます。
1.リシン吹き付けとは?
リシン吹き付けとは、セメントや骨材、着色剤などを混ぜ合わせた塗材(リシン)を、専用の吹き付けガンを用いてモルタル外壁に吹き付ける仕上げ工法です。
骨材の粒度や吹き付け方によって、様々な表情を作り出すことができます。
①リシンの成分と特徴
リシンは、主に以下の成分で構成されています。
セメント
結合材として機能し、硬化することで塗膜を形成します。
骨材
砂や珪砂、砕石などの粒状の材料で、リシンの独特のザラザラとした質感を決定します。
骨材の粒度によって、仕上がりの粗さが変わります。
着色剤
無機顔料が使用されることが多く、豊富なカラーバリエーションがあります。
高分子エマルション
塗膜の接着性、耐水性、耐候性を向上させるために添加されます。
これらの成分を組み合わせることで、リシンは以下のような特徴を持ちます。
独特の意匠性
ザラザラとした粗い質感が特徴で、素朴で温かみのある雰囲気を醸し出します。
光の当たり方によって陰影が生まれ、表情豊かな外壁となります。
通気性
塗膜が多孔質であるため、外壁内部の湿気を外部に放出する通気性があります。
これにより、結露の発生を抑制し、建物の耐久性向上に寄与します。
滑り止め効果
その粗い質感から、外壁に付着した水が流れにくく、滑り止め効果も期待できます。
②リシンの種類
リシンには、主に以下の2つの種類があります。
水性リシン
水を溶剤とするタイプで、臭いが少なく、環境負荷が低いのが特徴です。
一般住宅で広く使用されています。
溶剤型リシン
有機溶剤を溶剤とするタイプで、耐久性や密着性に優れていますが、臭いが強く、換気が必要です。
業務用として使用されることが多いです。
また、骨材の種類や粒度によっても、様々なバリエーションがあります。
標準リシン
一般的な粒度の骨材を使用しており、標準的なザラザラ感があります。
粗目リシン
粗い粒度の骨材を使用しており、より重厚感のある仕上がりになります。
細目リシン
細かい粒度の骨材を使用しており、より滑らかな仕上がりになります。
2.モルタル外壁へのリシン吹き付けのメリット
モルタル外壁へのリシン吹き付けには、以下のような多くのメリットがあります。
①意匠性・デザイン性
リシン吹き付けの最大の魅力は、その独特の意匠性・デザイン性にあります。
素朴で温かみのある質感
リシン特有のザラザラとした粗い質感は、自然素材のような風合いを持ち、素朴で温かみのある雰囲気を演出します。
和風建築はもちろん、ナチュラルテイストやカントリー調の住宅にもよく似合います。
陰影による豊かな表情
凹凸のある表面は、光の当たり方によって様々な陰影を生み出し、時間帯や天候によって外壁の表情が変化します。
これにより、単調になりがちな外壁に奥行きと深みを与え、豊かな表情を醸し出します。
豊富なカラーバリエーション
着色剤を混ぜ合わせることで、白やグレー、ベージュといった定番色から、グリーンやブルー、ブラウンなどの個性的な色まで、非常に豊富なカラーバリエーションがあります。
建物のデザインや周囲の景観に合わせて、最適な色を選ぶことができます。
他素材との調和
木材や石材、タイルなど、他の建材との相性も良く、様々な素材と組み合わせることで、より個性的で魅力的な外観を作り出すことができます。
②通気性・透湿性
リシン吹き付けは、塗膜が多孔質であるため、通気性・透湿性に優れています。
湿気の排出
外壁内部にこもりがちな湿気を外部に排出しやすく、壁内の結露やカビの発生を抑制する効果があります。
特に、断熱材が施された壁の場合、内部結露は建物の構造体を傷める原因となるため、通気性の良いリシンは有効な選択肢となります。
塗膜の膨れや剥がれ抑制
塗膜内部に湿気がこもりにくいため、塗膜の膨れや剥がれといったトラブルが発生しにくいというメリットもあります。
これにより、塗膜の耐久性が向上し、美しい外観を長期間維持することができます。
③費用対効果
他の外壁仕上げ材と比較して、リシン吹き付けは比較的費用を抑えることができる場合があります。
材料費の安さ
リシン材自体は、サイディングやタイルなどの材料と比較して安価です。
施工費の合理性
吹き付け工法であるため、広い面積を効率的に施工できます。
これにより、施工期間の短縮や人件費の削減に繋がり、トータルコストを抑えることが可能です。
メンテナンス費用の抑制
後述しますが、適切なメンテナンスを行えば、比較的長期間にわたって美観を維持できるため、長期的な視点で見ても費用対効果が高いと言えます。
④滑り止め効果
リシンのザラザラとした表面は、わずかながら滑り止め効果も期待できます。
雨天時の安全性向上
雨天時に外壁に水が付着した場合でも、表面の凹凸が水の流れを緩やかにし、滑りにくくします。
これにより、建物の周辺を歩く際の安全性が向上します。
3.モルタル外壁へのリシン吹き付けのデメリット
一方で、リシン吹き付けには以下のようなデメリットも存在します。
①汚れの付着・カビの発生
リシンは表面が凹凸しているため、汚れやカビが付着しやすいというデメリットがあります。
凹凸による汚れの蓄積
表面の凹凸にホコリや排気ガス、雨水に含まれる微粒子などが付着しやすく、時間の経過とともに汚れが目立つようになります。
特に、交通量の多い道路沿いや工場地帯などでは、汚れの付着が顕著になります。
カビ・藻の発生
日当たりの悪い場所や湿気の多い場所では、カビや藻が発生しやすくなります。
これらは見た目を損なうだけでなく、外壁の劣化を促進する可能性もあります。
②ひび割れ(クラック)の発生
モルタル下地の動きや経年劣化により、ひび割れ(クラック)が発生しやすいというデメリットがあります。
下地の追従性
リシンは塗膜が硬いため、モルタル下地の動き(乾燥収縮、温度変化による膨張・収縮など)に追従しきれず、ひび割れが発生することがあります。
特に、モルタル下地の乾燥が不十分なまま施工した場合や、建物の構造的な動きが大きい場合などに発生しやすくなります。
経年劣化
長期間にわたる紫外線や雨風の影響により、塗膜が劣化し、ひび割れが生じることがあります。
ひび割れの種類
構造クラック(建物の構造に起因する深いひび割れ)とヘアークラック(表面的なひび割れ)があり、特に構造クラックは雨水の浸入を許し、建物の構造体に悪影響を及ぼす可能性があります。
③メンテナンスの難しさ
ひび割れや汚れの付着がある場合、メンテナンスが他の外壁材と比較して難しい場合があります。
補修の痕跡
ひび割れの補修を行った場合、既存の塗膜との色合いや質感が完全に一致せず、補修痕が目立つことがあります。
再塗装の必要性
汚れがひどい場合や塗膜の劣化が進んだ場合は、高圧洗浄だけでは不十分であり、再塗装が必要となります。
再塗装を行う場合も、既存の塗膜の凹凸があるため、均一に塗料を塗布することが難しく、専門的な技術を要します。
部分補修の難しさ
広範囲にわたる汚れや劣化の場合、部分的な補修では対応しきれないことが多く、全体的な再塗装が必要となる場合があります。
④職人の技術に左右される
リシン吹き付けは、手作業による吹き付け工法であるため、職人の技術や経験が仕上がりに大きく影響します。
均一な吹き付け
塗膜の厚みや骨材の分布を均一に吹き付けるには、熟練した技術が必要です。
技術の未熟な職人が施工した場合、吹きムラや色ムラが生じる可能性があります。
適切な養生
吹き付け工法であるため、周囲への塗料の飛散を防ぐための適切な養生が非常に重要です。
養生が不十分だと、窓やサッシ、周囲の植栽などを汚してしまう可能性があります。
品質のばらつき
職人の技量によって仕上がりの品質にばらつきが生じる可能性があるため、信頼できる業者選びが非常に重要となります。
4.モルタル外壁へのリシン吹き付けの施工工程
モルタル外壁へのリシン吹き付けは、一般的に以下の工程で進められます。
①足場設置・養生
安全に作業を行うため、建物の周囲に足場を設置します。
その後、窓やドア、植栽など、塗料が付着してはいけない箇所をビニールシートなどで丁寧に養生します。
②下地処理
モルタル外壁の汚れを高圧洗浄で除去し、苔やカビがある場合は専用の除去剤で処理します。
ひび割れがある場合は、コーキング材などで補修し、段差がある場合はケレン作業で平滑にします。
下地が脆弱な場合は、プライマーを塗布して吸い込みを抑え、密着性を高めます。
③下塗り(シーラー・プライマー)
下地の種類や状態に合わせて、シーラーやプライマーを塗布します。
これは、上塗り材の密着性を高め、吸い込みムラを防ぐ重要な工程です。
④リシン吹き付け
専用の吹き付けガンを用いて、リシンを均一に吹き付けていきます。
一度に厚く吹き付けると垂れの原因となるため、数回に分けて薄く吹き付けるのが一般的です。
骨材の粒度や吹き付け方によって、様々な模様を作り出すことができます。
⑤仕上げ(必要に応じて)
リシン吹き付け後、必要に応じてトップコート(クリア塗装)を塗布することもあります。
これは、塗膜の保護や耐汚染性、耐久性向上に寄与します。
⑥乾燥・養生撤去・清掃
塗料が完全に乾燥するまで養生を継続します。乾燥後、養生を撤去し、周囲を清掃して作業完了となります。
5.モルタル外壁へのリシン吹き付けのメンテナンス
リシン吹き付けの美観と耐久性を維持するためには、適切なメンテナンスが不可欠です。
①定期的な清掃
高圧洗浄
数年に一度、高圧洗浄機を用いて外壁の汚れを洗い流すことで、カビや藻の発生を抑制し、美観を維持することができます。
ただし、高圧洗浄の圧力が高すぎると塗膜を傷める可能性があるため、専門業者に依頼するか、適切な水圧で慎重に行う必要があります。
ブラシと洗剤
軽い汚れであれば、ブラシと中性洗剤を使って手洗いすることも可能です。
②ひび割れの補修
早期発見・早期補修
ひび割れを発見したら、できるだけ早く補修を行うことが重要です。
放置すると、ひび割れから雨水が浸入し、下地の劣化や構造材の腐食につながる可能性があります。
コーキング材
小さなひび割れであれば、変性シリコーンなどのコーキング材でお施主様本人でも補修することができます。
専門業者への依頼
広範囲にわたるひび割れや深いひび割れの場合は、専門業者に依頼して適切な補修を行ってもらう必要があります。
③再塗装
耐用年数
リシン吹き付けの耐用年数は、一般的に7年~15年程度とされています。
ただし、立地条件や気候、施工品質によって変動します。
劣化の兆候
色あせ、チョーキング(塗膜が粉状になる現象)、ひび割れ、塗膜の剥がれなどが目立つようになったら、再塗装を検討する時期です。
塗料の選択
再塗装を行う際は、既存のリシン吹き付けの上から、透湿性の高い塗料を選ぶことが重要になります。
一般的な塗料では、リシンの通気性を損なってしまう可能性があるため注意が必要です。
しかし、透湿性の高い塗料の選択肢は限られてしまうため、剥がれや膨れに繋がらないような艶の選択も非常に重要になります。
専門業者への相談
再塗装は、外壁の状態や塗料の選定、下地処理など、専門的な知識と技術が必要となります。
塗替え情報館のような信頼できる専門業者に相談し、適切なアドバイスと見積もりを得ることが重要です。
また、ひび割れ補修後の再塗装は、リシン吹き付けのパターン合わせが必要になる場合もあります。
6.まとめ
モルタル外壁へのリシン吹き付けは、その独特の意匠性と通気性、費用対効果の高さから、多くの住宅で採用されてきた外壁仕上げ工法です。
素朴で温かみのある外観を演出し、豊かな表情を生み出すことができます。
しかし一方で、汚れの付着やカビの発生、ひび割れのリスク、そしてメンテナンスの難しさといったデメリットも存在します。
これらのメリット・デメリットを十分に理解し、自宅の環境やライフスタイルに合わせて適切な選択をすることが重要です。
リシン吹き付けを検討する際は、複数の専門業者から見積もりを取り、それぞれの業者の実績や提案内容、費用などを比較検討することをお勧めします。
また、施工後のメンテナンスについても事前に確認し、美しい外観を長期間維持するための計画を立てておくことが、後悔しない外壁選びの鍵となるでしょう。
リシン仕上げにおいても、表面の塗膜の劣化は、紫外線、熱、水、酸素、酸性雨、塩害、物理的摩耗、下地の挙動、施工不良など、多岐にわたる要因によって引き起こされます。(8/2ブログ参照)
適切な劣化診断を行うことで、お家の寿命を延ばす事にもつながります。
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