窓サッシはなぜ塗らない?【2025年6月28日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
2025.06.28 (Sat) 更新
【2025年6月28日更新】
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本日は、「窓のサッシを塗装しない理由」について書いていきます。
窓サッシは、私たちの住まいにおいて非常に重要な役割を担っています。
外部と室内を隔てる境界として、断熱性、防音性、気密性を確保し、住環境を快適に保つだけでなく、防犯性や耐候性も求められます。
しかし、外壁や屋根が定期的に塗装されるのに対し、窓サッシが塗装されることは稀です。
一体なぜ窓サッシは塗装の対象とならないのでしょうか?
その理由は、サッシの素材、機能性、メンテナンス、そしてコストといった多岐にわたる要素に起因しています。
1.サッシの主要素材とそれぞれの特性
窓サッシの素材は、その塗装の可否を決定する上で最も重要な要素です。
現在、住宅用窓サッシとして広く普及しているのは、主に以下の3つの素材です。
①アルミニウムサッシ
アルミニウムは、その軽量性、強度、加工のしやすさ、そして優れた耐食性から、長らく窓サッシの主要な素材として利用されてきました。
アルミニウムサッシの表面は、一般的にアルマイト処理という特殊な表面処理が施されています。
このアルマイト処理は、アルミニウムの表面に人工的に酸化皮膜を生成させることで、自然な酸化被膜よりもはるかに厚く、硬く、緻密な酸化アルミニウムの層を形成します。
この酸化皮膜は、非常に優れた耐食性と耐摩耗性を発揮します。
雨風や紫外線に晒されても、錆びたり腐食したりすることがほとんどなく、美しい外観を長期間維持できます。
また、塗料のように剥がれたりひび割れたりする心配もありません。
もしアルミニウムサッシに塗装を施した場合、塗料の密着性が問題となります。
アルマイト処理された表面は非常に滑らかで、一般的な塗料では十分に密着せず、すぐに剥がれてしまう可能性があります。
また、塗装は時間とともに劣化し、色褪せやチョーキング(白い粉状になる現象)、ひび割れなどを起こします。
せっかくのアルミニウムの耐久性が損なわれ、かえって頻繁なメンテナンスが必要になってしまうため、費用対効果の面でも非効率的です。
さらに、アルミニウムは熱伝導率が高いという特性があります。
単体では断熱性に劣るため、近年の高性能住宅では、樹脂と組み合わせた複合サッシや、後述する樹脂サッシが主流となっています。
②樹脂サッシ(PVCサッシ)
樹脂サッシは、ポリ塩化ビニル(PVC)を主成分としたサッシです。
近年、その優れた断熱性から急速に普及が進んでいます。
樹脂はアルミニウムに比べて熱伝導率が非常に低く、外気の温度変化が室内に伝わりにくいため、結露の発生を抑え、冷暖房効率を高める効果があります。
樹脂サッシは、製造工程で素材そのものに顔料を練り込むことで色を付けています。
つまり、素材自体が色を持っており、表面に塗膜を形成しているわけではありません。
このため、色褪せしにくいという大きなメリットがあります。
表面が傷ついても下地の色が露出することがなく、美観を長期間保つことができます。
もし樹脂サッシを塗装した場合、塗料が樹脂の柔軟な特性に追従できない可能性があります。
樹脂は温度変化によって伸縮する性質があり、硬い塗膜はその動きについていけず、ひび割れや剥がれの原因となります。
また、樹脂の種類によっては、塗料に含まれる溶剤が樹脂を侵食し、変質させてしまうリスクもあります。
近年では、特殊な技術を用いた樹脂サッシ用の塗料も開発されつつありますが、一般的な塗装と比較するとコストが高く、専門的な知識と技術が必要です。
現状では、素材そのものの色合いを楽しむか、シートラッピングなどの手法が選択されることがほとんどです。
③木質サッシ
木質サッシは、その名の通り木材を主材料としたサッシです。
優れた断熱性とデザイン性、そして自然素材ならではの温かみが魅力です。
木材は、適切に手入れをすれば長持ちしますが、紫外線や雨水に弱く、腐食や変形を防ぐために防腐・防蟻処理が施され、さらに表面に塗装(または塗布)がされています。
木質サッシの場合、塗装はサッシの耐久性を確保するために不可欠な工程です。
一般的な木材保護塗料やステイン、オイルなどが使用され、定期的な塗り替えが推奨されます。
これは、窓サッシ全体の中で唯一、積極的な塗装メンテナンスが必要となる素材と言えます。
2.塗装が不要とされるその他の理由
サッシの素材特性以外にも、窓サッシが塗装の対象とならない理由はいくつか存在します。
①機能性の維持
窓サッシは、開閉を繰り返すことで機能を発揮する建具です。
塗装を施した場合、塗膜の厚みや硬さによっては、開閉のスムーズさが損なわれたり、ゴムパッキンや戸車の動きに影響を与えたりする可能性があります。
また、塗装が剥がれた際に隙間から雨水が侵入しやすくなるなど、気密性や水密性が低下するリスクも考えられます。
サッシ本来の機能性を損なわないためにも、安易な塗装は避けるべきとされています。
②コストとメンテナンスの手間
窓サッシを塗装する場合、その準備から施工、そして将来的なメンテナンスまで、様々なコストと手間が発生します。
足場設置の困難さ
窓サッシの塗装は、外壁のように広範囲を一度に塗るわけではありません。
個々の窓ごとに作業が必要であり、特に高所の窓の場合、足場の設置が困難であったり、ゴンドラなど特殊な機材が必要になったりするため、コストが高騰します。
塗料の選定と専門技術
前述の通り、サッシの素材によって適切な塗料が異なり、その選定には専門知識が必要です。
また、サッシは複雑な形状をしているため、ムラなく均一に塗装するには熟練の技術が求められます。
剥がれと再塗装
どんなに耐久性の高い塗料であっても、時間とともに劣化は避けられません。
サッシは特に開閉による摩擦や、外部環境からの影響を受けやすいため、塗膜が剥がれたり、傷ついたりする可能性が高いです。
一度塗装すると、剥がれた部分だけを補修するのは難しく、美観を保つためには定期的な再塗装が必要となり、これが大きな負担となります。
これらの理由から、初期費用や将来的なメンテナンス費用を考慮すると、塗装を前提としないサッシを選ぶ方が経済的であり、手間もかからないと判断されることが一般的です。
③美観とデザイン性
現在の窓サッシは、素材そのものの質感や色合いを活かしたデザインが主流です。
アルミニウムのシャープな質感や、樹脂の柔らかな色合いは、建物の外観デザインに調和するように設計されています。
塗装によってこれらの質感が失われたり、時間が経って塗膜が劣化したりすることで、かえって建物の美観を損ねる可能性があります。
3.まとめ
窓サッシが塗装されない主な理由は、その素材特性に深く根差しています。
アルミニウムは強固なアルマイト処理によって優れた耐久性と美観を両立し、樹脂は素材自体に色が練り込まれているため色褪せしにくいという特徴を持っています。
これらの素材は、塗装を必要としない設計思想に基づいて開発されており、むしろ塗装を施すことで、本来の耐久性や機能性を損ねてしまうリスクが高いのです。
木質サッシのみが塗装を必要としますが、それは木材という素材の性質上、保護が不可欠だからです。
現代の窓サッシは、ノーメンテナンスで長期間にわたって美観と機能を維持できるよう、日々進化を遂げています。
塗装不要という選択は、単に手間を省くためだけでなく、サッシ本来の性能を最大限に引き出し、住まいの快適性と耐久性を高めるための合理的な判断と言えるでしょう。
木質サッシ以外の窓サッシも塗装は可能です。が、塗装をしても意味がないという事がこれでお分かりいただけたと思います。
塗替え情報館のような専門的な知識を持たないと、この様な説明も出来ませんので、是非とも相談をしてみてください。
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