ウレタン防水について【2025年6月25日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
【2025年6月25日更新】
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本日は、防水の一つである「ウレタン防水」について書いていきます。
ウレタン防水は、その優れた防水性能と施工の柔軟性から、日本の建築物において最も広く採用されている防水工法の一つです。
液状のウレタン樹脂を塗布し、化学反応によって硬化させてゴム状の弾性を持つシームレスな防水層を形成します。
この特性により、複雑な形状の箇所や既存の防水層の上からの改修にも適しており、多くの建築物の屋上やベランダ、バルコニーなどでその効果を発揮しています。
1.ウレタン防水の歴史と進化
ウレタン防水の歴史は比較的新しく、日本では1965年頃から普及し始めました。
初期のウレタン防水は、下地のひび割れ追従性や膨れの問題を抱えていましたが、1977年頃に登場した「通気緩衝工法」によって、下地との絶縁が可能になり、これらの問題が大幅に改善されました。
その後も、防水機能付き通気緩衝シートとの組み合わせによる「複合防水」の登場(1984年頃)、超速硬化ウレタンの開発(1985年頃)、そして2000年頃からの環境対応型ウレタン防水システムの普及など、技術革新を重ねながら進化を続けています。
現在では、屋上駐車場や屋上緑化、地下防水など、その適用範囲も大きく広がっています。
2.ウレタン防水の主な特徴
ウレタン防水の最大の魅力は、その液体状の材料がもたらす汎用性と弾性です。
継ぎ目のない防水層
液状で塗布するため、施工箇所に継ぎ目がなく、水密性の高い防水層を形成します。これにより、水の浸入経路を極力減らすことができます。
複雑な形状への対応
屋上やベランダには、室外機基礎や手すり、配管など、凹凸が多く複雑な形状の箇所が少なくありません。
ウレタン防水は液状のため、これらの複雑な形状にも柔軟に対応し、隙間なく防水層を形成することが可能です。
優れた伸縮性(弾性)
硬化するとゴムのような弾力を持つため、建物の動きや下地のひび割れに追従しやすく、防水層の破断を防ぎます。
既存防水層への重ね塗り
多くの場合、既存の防水層を撤去せずに上から重ね塗りが可能です。
これにより、廃材の発生を抑え、工期短縮やコスト削減に繋がります。
軽量性
防水層自体が比較的軽量であるため、建物への負担が少なく、耐震性の観点からも有利です。
3.ウレタン防水の主要な工法
ウレタン防水には、主に以下の2種類の工法があります。
①密着工法
下地に直接プライマーを塗布し、その上にウレタン防水材を塗り重ねて防水層を形成する最もシンプルな工法です。
- 特徴:工期が短く、コストを抑えられます。
- 適用箇所:ベランダや廊下など、比較的面積が小さく、下地の乾燥状態が良い場所に適しています。
- 注意点:下地の挙動(ひび割れや膨れ)が直接防水層に影響しやすいため、下地の状態が非常に重要です。
②通気緩衝工法
下地と防水層の間に通気緩衝シートを敷設し、その上からウレタン防水材を塗布する工法です。
シート内部に溜まった湿気を脱気筒と呼ばれる装置から外部へ排出することで、下地からの水蒸気による防水層の膨れを防ぎます。
- 特徴:下地からの湿気の影響を受けにくく、防水層の耐久性が向上します。
- 適用箇所:屋上など面積が広く、下地に湿気が含まれている可能性のある場所、または既存防水層の劣化が進んでいる改修工事に適しています。
- 注意点:密着工法に比べて工程が増えるため、費用や工期はやや長くなります。
これらの他に、メッシュシートを組み合わせて強度を高める「メッシュ工法(クロス工法)」などもあります。
現場の状況や建物の状態に応じて最適な工法が選定されます。
4.ウレタン防水の施工プロセス(密着工法の一例)
一般的なウレタン防水の施工は、以下の工程で進められます。
高圧洗浄
下地の汚れやコケ、古い塗膜などを除去し、密着性を高めます。
下地処理・下地調整
ひび割れや不陸(凹凸)がある場合は、補修材で平滑に調整します。
特にひび割れはUカット工法などで深く処理する場合もあります。
プライマー塗布
下地とウレタン防水材の接着性を高めるための下塗り材を塗布します。
この工程は防水層の品質に大きく影響するため、丁寧な作業が求められます。
この時にウレタンの強度を高めるためのメッシュを施工したり、改修用ドレンを設置したりする場合があります。
ウレタン防水材の塗布(2回)
プライマーが乾燥した後、液状のウレタン樹脂を均一に塗布します。
防水性能を確保するため、通常2回に分けて塗り重ねます。1回目の塗布が完全に硬化してから2回目を塗布することが重要です。
トップコート塗布
最後に、ウレタン防水層を紫外線や摩耗から保護するためのトップコートを塗布します。
トップコートには様々な色があり、遮熱性能を持つものや、滑り止めのためにゴムチップを混入できるものもあります。
5.ウレタン防水の耐用年数とメンテナンス
ウレタン防水の耐用年数は、一般的に10~12年程度とされています。
しかし、これは適切な施工と定期的なメンテナンスが行われた場合の目安です。
ウレタン防水層は紫外線に弱いため、表面のトップコートが劣化すると、防水層本体が直接紫外線に晒され、ひび割れや劣化が進行しやすくなります。
そのため、防水層の寿命を延ばすためには、5~7年を目安にトップコートの塗り替えを行うことが推奨されます。
また、排水溝の詰まりによる水の滞留は防水層の劣化を早めるため、定期的な清掃も重要です。
ひび割れや浮きなどの劣化症状が見られた場合は、早めに専門業者に相談し、適切な補修を行うことで、大規模な修繕を未然に防ぎ、長期的に建物の防水性を維持することができます。
6.まとめ
ウレタン防水は多くの利点を持つ一方で、いくつかの課題も存在します。
一つは、手作業での塗布が主となるため、施工者の技術や経験によって仕上がりの品質にばらつきが生じやすい点です。
均一な塗膜厚を確保するためには、熟練の職人による丁寧な作業が不可欠です。
また、施工中は雨に弱く、乾燥に時間がかかるため、天候に左右されやすいという側面もあります。
さらに、SDGsやカーボンニュートラルといった環境意識の高まりの中で、石油由来の原料を使用するウレタン防水材は、環境配慮への対応が求められています。
近年では、特定化学物質無配合の製品や、水性タイプのウレタン防水材の開発・普及が進められており、環境負荷の低減に向けた取り組みが進んでいます。
ウレタン防水での改修は密着工法での改修が一般的と言えますが、膨れやひび割れのリスクが付きまとうため、それらのリスクを最小限に抑えるためには通気緩衝工法での改修が最も適しています。
しかし、通気緩衝工法は必ず脱気筒を設置する必要があるため、一般家庭のベランダのように歩行を多くする場所には適していません。
ウレタン防水は防水機能が非常に高い防水ではありますが、このようなリスクがあることをしっかりと理解しておく必要があります。
また、紫外線には非常に弱い性能のため、トップコートの塗り替えを定期的に行わなければいけません。
つまり、紫外線から守る塗替えを定期的に行う事で、防水の改修の必要性が低くなるため、最終的にはコストカットにも寄与していきます。
一級塗装技能士を抱える塗替え情報館のような専門家へ相談し、雨漏りのリスクを少しでも抑えられるようにしたいものです。
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