折板屋根とは?【2025年6月10日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
2025.06.10 (Tue) 更新
【2025年6月10日更新】
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本日は、屋根の一つである「折板屋根」について書いていきます。
折板屋根(せっぱんやね)とは、金属板を山型に波状に折り曲げ(成形)た屋根材を使用した屋根構造のことを指します。
主に工場や倉庫、大型商業施設、体育館、車庫、プレハブ建築などに多く採用されています。
折板は鋼板を機械で一定の形状に折り曲げて成形したもので、高い強度と剛性を備えています。
薄く軽量な鋼板を波型に成形することで、板自体の強度が増し、長いスパン(柱の間隔)を支えることが可能になります。
そのため、広い空間を柱なしで確保できることが最大の特徴で、経済的かつ効率的な屋根構造として高く評価されています。
1.構造の特徴
折板屋根は以下のような要素で構成されています。
①折板(成形鋼板)
通常、ガルバリウム鋼板やカラー鋼板、亜鉛メッキ鋼板などを使用し、厚さは0.6mm~1.6mm程度が一般的です。
②母屋(もや)
折板を支える横方向の部材で、建物の梁と直交する向きに配置されます。
③金具類
折板を母屋に固定するためのボルトやクリップ、フックなどを指します。
④断熱材・遮熱材(必要に応じて)
結露や夏の高温対策として取り付けられます。
2.折板屋根の種類
折板屋根にはいくつかの施工方法と形状の違いがあり、用途やコスト、施工環境に応じて使い分けられています。
①重ね式(標準タイプ)
最も一般的なタイプで、隣り合う折板を重ねて取り付ける方式です。
施工が簡単でコストも安いため、広く利用されています。
鋼板をつなぎ合わせる場所にはボルトで固定するため、重な部分と共に錆には要注意です。
②嵌合式(かんごうしき)
折板同士をはめ込み構造で連結する方式で、防水性が高いのが特徴です。
クリップを用いて固定し、表面にボルトを出さないため、外観もすっきりしているうえ錆の発生を抑える工法になっています。
③はぜ締め式
板の端部を折り返して噛み合わせる構造で、工具を使って現場で「はぜ」を締める工法になります。
気密性、防水性が非常に高いのが特徴ではあるが、強風には比較的弱いという構造になります。
④折板タイトフレーム工法
鋼板を母屋に直接固定せず、専用のタイトフレームを介して取り付ける方式。
断熱性や遮音性を高めるのに有効で、特に冷暖房効率を求められる建物に使われる。
※写真は塗装後の嵌合式(かんごうしき)折板屋根
3.利点とメリット
折板屋根には以下のようなメリットがあり、様々な現場で真価を発揮しています。
①高強度・耐風圧性
波形の形状によって板そのものが高い強度を持ち、強風や積雪に対しても十分な耐性を持つのが特徴です。
スパンが大きくてもたわみが少なく、長寿命な構造が実現できるようになっています。
②施工性に優れる
工場で成形された折板を現場で組み立てるプレハブ方式のため、施工が速いことも利点としてあげられます。
また、軽量な材料のため、クレーンなどを使った施工も効率的に行うことができます。
③コストパフォーマンスが良い
鋼板は比較的安価であり、施工期間も短縮できるため、トータルの工費が抑えられる傾向があります。
メンテナンスも定期的なチェックのみで済むことが多いため、メンテナンスコストも比較的安く抑えられることが多いです。
④大空間の確保が可能
内部に柱を立てずに広い空間を作ることが可能となるため、工場や倉庫などでは物流効率や機械配置の自由度を高めることが可能になります。
4.デメリットと対策
①断熱性・遮音性が低い
金属は熱伝導率が高いため、夏場には屋根面が高温になりやすく、断熱対策が必須となります。
また、雨音が直接室内に響くため、遮音性の低さも問題となります。
これらのデメリットに対しては以下のような対策を講じるようにする場合が多いです。
グラスウールや硬質ウレタンなどの断熱材を挿入
遮音シートの設置
表面に遮熱塗料を施す
②結露リスク
温度差によって屋根裏側に結露が発生しやすい傾向にあります。
結露水が母屋や折板の腐食を引き起こす可能性があるため、換気や断熱処理が不可欠となります。
③美観面での制約
波形の無機質な外観から、住宅やデザイン重視の施設には適さないとされてきました。
しかし近年ではカラー鋼板や隠し金具を使った美観向上の工夫がなされています。
④メンテナンスの重要性
折板屋根の耐用年数は使用環境や材料にもよりますが、おおむね20~30年が目安とされています。
その間にも以下のメンテナンスが必要になります。
- 定期点検(年1回程度):ボルトの緩み、サビ、歪みの確認。
- 塗装の劣化対策:再塗装によって防錆性能を維持。
- 排水経路の清掃:落ち葉やゴミの詰まりによる雨漏り防止。(雪国は、雪下ろし等が必要になる事があります。)
これらのメンテナンスを行わないと、錆等による雨漏りのリスクが高まります。
5.まとめ
近年では環境配慮やエネルギー効率の観点から、折板屋根と太陽光発電システムを組み合わせるケースが増加しています。
特に工場や物流センターなどの大規模屋根において、発電量の確保がしやすいため導入効果が高いと人気があります。
また、ドローンや赤外線カメラを使った非接触型点検技術も発達しつつあり、維持管理の効率化が進んでいます。
将来的には、折板屋根と環境制御技術を組み合わせたスマート建築としての展開も期待されているのが近年の動向です。
折板屋根は、高強度・軽量・短工期といった特性により、現代の建築において非常に実用的な屋根構造と言えます。
特に工場や倉庫、公共施設においてはコストパフォーマンスに優れ、耐震性や建物の長寿命化にも貢献しています。
一方で、断熱性や美観といった課題も存在しますが、適切な設計と施工、定期的なメンテナンスによって、それらの課題は十分に克服可能になりつつあります。
今後も、省エネ化や再生可能エネルギーとの融合が進む中で、折板屋根の存在価値はますます高まっていくと考えられます。
そんな折板屋根ですが、メンテナンスの重要性は先述の通りです。
不明な点や不安な点があれば、迷わず塗替え情報館に相談することを強くお勧めします!
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