シーリング材の種類と特徴【2025年5月30日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
【2025年5月30日更新】
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本日は、シーリング材の種類と特徴について書きます。
どのような塗装工事でも、シーリング工事が関係する場面が多く存在します。
シーリング材は、建築物や土木構造物の隙間、目地、ひび割れなどを充填し、水密性、気密性、防音性、断熱性などの機能を確保するために不可欠な材料です。
一般的に「コーキング材」と呼ばれることもありますが、JIS規格では「シーリング材」が正式名称であり、ここでは「シーリング材」の用語を使用します。
シーリング材は、その主成分によって様々な種類があり、それぞれ異なる特性を持つため、用途や施工環境に応じて最適なものを選ぶ必要があります。
1.シリコーン系シーリング材
最も広く普及しているシーリング材の一つで、その優れた性能から多岐にわたる用途で使用されています。
①特徴
耐候性・耐久性
紫外線、オゾン、雨水などに対する極めて優れた耐性があり、屋外での長期間の使用においても物性の劣化が少ないです。
耐熱性・耐寒性
非常に広い温度範囲(一般的に-40℃から+150℃程度)で安定した性能を維持します。
これにより、寒冷地から高温多湿な地域まで幅広く使用できます。
防水性
非常に高い撥水性(水を弾く性質)と水密性を持ち、水回りの目地やガラス周りのシーリングに最適です。
接着性
ガラス、タイル、金属、陶磁器など、多くの無機材料に対して良好な接着性を示します。
柔軟性(弾力性)
硬化後も高い弾力性を保ち、目地の動きに柔軟に追従するため、建物の微細な変形や振動に対応できます。
着色性
クリヤー(透明)が非常に豊富で、その他にホワイト、グレー、ブラックなど基本的な色が揃っています。
しかし、シーリング材の上に塗料が密着しないため、塗装仕上げができません。
防カビ性
浴室や台所などの水回りに特化した防カビ剤配合タイプが多く販売されており、カビの発生を抑制します。
ガス発生
硬化時に特定のガスを発生させるため、使用環境によっては換気が必要です。
②種類
脱アルコール型
硬化時にアルコールを発生させ、刺激臭が少なく、金属や石材への影響が少ないため、最も汎用的に使用されます。
脱オキシム型
硬化時にメチルエチルケトンオキシム(MEKO)という刺激臭のガスを発生させます。
金属や大理石などに接触すると変色させる可能性があるため、使用には注意が必要です。
脱アセトン型
硬化時にアセトンを発生させ、刺激臭は少ないですが、金属や石材への影響は脱オキシム型と同様に注意が必要です。
③主な用途
浴室、キッチン、洗面台などの水回り、窓サッシ周り、ガラス目地、外壁のひび割れ補修など。
※参考資料 シャープ化学工業株式会社 シャーピー シリコーンS
2.変成シリコーン系シーリング材
シリコーンの優れた特性と、ウレタン系の接着性・塗装性を兼ね備えた、汎用性の高い高性能シーリング材です。
近年、建築物の外装目地で主流となっています。
①特徴
塗装性
硬化後、上から塗装(水性塗料、油性塗料など)が可能です。
これにより、シーリング部分と周辺の壁面の色を統一できるため、外壁の美観を損ないません。
接着性
シリコーン系よりも広範囲の材料(窯業系サイディング、ALC板、モルタル、コンクリート、金属、ガラス、プラスチックなど)に強力に接着します。
耐候性・耐久性
シリコーン系にはやや劣るものの、一般的なウレタン系よりも優れた耐候性を持ち、外装目地での使用に適しています。
可塑剤移行抑制(ノンブリード性)
塗料汚染の原因となる可塑剤の移行(ブリードアウト)を抑制する「ノンブリードタイプ」が主流で、塗装後の長期的な美観維持に貢献します。
柔軟性
シリコーン系と同様に高い弾力性を持ち、目地の動きに追従します。
②種類
ほとんどが1成分形(空気中の湿気と反応して硬化)で、施工が容易です。
大量に施工する場合には2成分形を採用し、現場で撹拌しながら施工する場合も多くみられます。
③主な用途
外壁目地(窯業系サイディング、ALC、モルタル、コンクリートなど)、サッシ周り、屋根材の目地、笠木ジョイント、内外装のひび割れ補修。
※参考資料 シャープ化学工業株式会社 シャーピー ヘンセイシリコーンM
3.ウレタン系シーリング材
弾力性に富み、コンクリートやモルタルなどへの接着性に優れるシーリング材です。
塗装仕上げが可能なため、外壁目地にも使用されますが、耐候性には注意が必要です。
①特徴
弾力性
硬化後も非常に高い弾力性を持ち、構造物の大きな動きや振動に柔軟に追従します。
接着性
コンクリート、モルタル、木材、金属などへの接着性に優れています。
塗装性
硬化後、上から塗装が可能です。
耐候性
紫外線に弱く、長期間の屋外曝露により劣化(チョーキング、ひび割れ)しやすい傾向があります。
そのため、屋外で使用する場合は、必ずトップコート(保護塗料)で保護する必要があります。
可塑剤移行(ブリード現象)
可塑剤が含まれており、硬化後、可塑剤が表面に移行して塗膜を汚染する「ブリード現象」を起こすことがあります。
これを避けるためには、ノンブリードタイプのウレタンシーリング材を使用するか、ブリード抑制プライマーを併用する必要があります。
②種類
1成分形
空気中の湿気と反応して硬化します。
施工が容易ですが、硬化に時間がかかります。
2成分形
主剤と硬化剤を混合して使用します。
混合の手間はかかりますが、硬化速度の調整や、より硬い物性を得ることができます。
大型の目地や短時間での硬化が必要な場合に用いられます。
③主な用途
コンクリート目地、モルタル目地、プレハブ住宅の目地、ALC板目地(ノンブリードタイプ推奨)、外壁のひび割れ補修など。
※参考資料 シャープ化学工業株式会社 シャーピー ペイントウレタンNEO
4.アクリル系シーリング材
水性で扱いやすく、比較的安価なため、DIYや内装工事で手軽に利用されるシーリング材です。
①特徴
水性
シンナーなどの溶剤を使用せず、水で希釈や使用後の清掃が可能です。刺激臭が少なく、屋内の作業に適しています。
塗装性
硬化後、水性塗料や油性塗料での塗装が可能です。
非汚染性
可塑剤を含まないため、ブリード現象を起こしません。
硬化後の収縮
硬化時に水分が蒸発するため、やや収縮しやすい傾向があります。
深い目地に使用する場合は、複数回に分けて充填するか、バックアップ材で調整する必要があります。
耐水性
硬化前は水に溶けるため、硬化するまで雨水にさらされる場所には不向きです。
硬化後もシリコーン系ほど高い防水性はありません。
水に常に触れる場所や、常に湿っている場所には適しません。
耐久性
シリコーン系や変成シリコーン系に比べると耐久性は劣ります。
屋外での使用にはあまり適しません。
②主な用途
室内壁のひび割れ補修、木材の目地、ALC板の目地(非防水性が必要な場合)、塗装下地処理、建具の隙間充填など。
※参考資料 シャープ化学工業株式会社 シャーピー ペイントアクリル
5.ポリサルファイド系シーリング材
優れた耐久性、耐油性、耐薬品性を持ち、主にコンクリートや金属の目地、あるいは特殊な環境下で使用されるシーリング材です。
①特徴
耐久性
非常に優れた耐久性と耐候性を持ちます。
耐油性・耐薬品性
油類や多くの化学薬品に対して高い耐性を示します。ガソリンスタンドや工場などで強みを発揮します。
接着性
コンクリート、金属、ガラス、アスファルトなど、幅広い材料への接着性が良好です。
塗装性
一般的に塗装は可能ですが、塗料の種類によっては密着性が悪い場合があります。事前の確認が必要です。
硬化収縮
硬化時の収縮が少ないのが特徴です。
臭気
硬化時に特有の硫黄臭が発生します。施工中の換気が必要です。
②種類
ほとんどが2成分形(主剤と硬化剤を混合して使用)です。
③主な用途
コンクリートの誘発目地、橋梁の目地、貯水槽、工場床目地、ガソリンスタンド、航空機格納庫など、厳しい環境下での使用。
6.ブチルゴム系シーリング材
非硬化型または半硬化型の粘着性のあるシーリング材で、目地の動きが大きい場所や、一時的な防水、仮固定などに適しています。
①特徴
非硬化性(または半硬化性)
完全には硬化せず、常に粘着性を持つため、目地の大きな動きに柔軟に追従します。
防水性
高い防水性を持ちます。
施工性
施工が容易で、比較的安価です。
耐久性
紫外線や熱に弱く、長期間の屋外曝露には不向きです。表面がベタつき、汚れが付着しやすい欠点があります。
塗装性
基本的に塗装はできません。
②主な用途
仮防水、ダクトのシーリング、ルーフィング(屋根防水シート)の接着、窓ガラスの一時的な補修、防水シートの目地、防湿・防音目的での隙間充填など。
7.ゴムアスファルト系シーリング材
ゴムアスファルトを主成分としたシーリング材で、主に道路や屋根などの防水・補修に使用されます。
①特徴
防水性
高い防水性を持ちます。
接着性
アスファルトやコンクリートへの接着性に優れます。
施工性
加熱して溶融させて使用するタイプ(ホットアスファルト)や、常温でペースト状のタイプがあります。
耐候性
紫外線や熱によって劣化する可能性があります。
塗装性
基本的に塗装はできません。
②主な用途
道路のひび割れ補修、屋上や屋根の防水、アスファルト舗装の目地、防水シートの接合部。
8.その他の特殊シーリング材
変成シリコーン・エポキシ樹脂ハイブリッド系(MS-EP系)
変成シリコーンの柔軟性とエポキシ樹脂の硬度・強度を兼ね備え、高強度と高弾性を両立させたシーリング材です。
交通量の多い床目地や、より高い接着強度と耐摩耗性が求められる場所に使用されます。
ポリエーテル系
耐候性と耐熱性に優れ、比較的塗装性も良いシーリング材です。
変成シリコーン系に似た特性を持ちますが、特定用途に特化して使用されます。
ポリウレタンアクリル系
ウレタンとアクリルを組み合わせたシーリング材で、弾性と塗装性を持ちながら、アクリル系の扱いやすさを持ち合わせます。
9.まとめ
適切なシーリング材を選択することは、施工の品質、建物の耐久性、美観に大きく影響します。
以下の点を総合的に考慮して選定してください。
①使用場所と環境
屋内か屋外か、水回りか乾燥した場所か、直射日光が当たるか、温度変化はどの程度か、化学物質に触れるかなど。
②被着材の種類
接着する材料(ガラス、金属、モルタル、サイディング、木材、プラスチックなど)との相性、接着力、汚染の有無。
③求められる機能
防水性、気密性、防音性、断熱性、耐熱性、耐候性、耐久性、塗装性、弾力性、防カビ性など、どの機能を最も重視するか。
④目地の動き
目地がどの程度伸縮するかによって、高い弾力性を持つシーリング材が必要となる場合があります。
⑤予算
各種類のシーリング材には価格帯の違いがあります。
これらの要素を十分に検討し、塗替え情報館の様な専門家のアドバイスも参考にしながら、最適なシーリング材を選択することが重要です。
静岡県沼津市・三島市・富士市、静岡市を中心として、静岡県にお住いの皆様におかれましては、塗替え情報館では、お家に関する相談や現場調査、見積提出まで無料で行っておりますので、是非ともご利用ください。
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