軒天井の役割と素材について【2025年5月26日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
2025.05.26 (Mon) 更新
【2025年5月26日更新】
皆さん、おはようございます。
Instagram始めました!
👇アカウントはこちら👇
https://www.instagram.com/nurikaejouhoukan
ぜひ、アクセスしてみてください!
本日は、軒天井(のきてんじょう)について書きます!
軒天井(のきてんじょう、または軒裏、軒裏天井とも呼ばれる)は、建物の屋根が外壁から突き出た部分の裏側に設けられる天井のことです。
普段あまり意識されることのない部位かもしれませんが、建物の美観を整えるだけでなく、様々な機能性を担う重要な役割を果たす部分であり、その選択される素材も多岐にわたります。
軒天井の多岐にわたる役割と、その役割を果たすために用いられる様々な素材について、解説していきます。
1.軒天井の役割とは
軒天井は、単なる屋根裏の目隠しではありません。
その存在は、建物の耐久性、安全性、快適性、そして美観に大きく寄与しています。
①雨水や日差しによる外壁の劣化防止
軒の最も基本的な役割は、雨水や直射日光から建物の外壁や窓を保護することです。
軒が長く張り出しているほど、雨水の吹き込みや紫外線による外壁の劣化を効果的に防ぎます。
軒天井はその軒の裏側を形成することで、この保護機能を補完し、外壁の寿命を延ばすことに貢献します。
軒のない住宅が増えている現代の建築デザインにおいては、スタイリッシュな見た目と引き換えに、外壁が雨や紫外線の影響を直接受けやすくなり、劣化が早まるリスクがあるため、軒天井の重要性が再認識されています。
②屋根裏の換気と湿気対策
軒天井には、屋根裏の湿気を外部に排出するための換気口が設けられることがあります。
有孔板(表面に小さな穴が開いた軒天材)や専用の軒裏換気口を設置することで、屋根裏にこもりやすい湿気を効率的に外に逃がし、内部結露の発生を防ぎます。
湿気は木材の腐食やカビの発生を促し、建物の構造体を劣化させる大きな原因となります。
適切な換気は、建物の耐久性を高め、健全な状態を保つ上で非常に重要です。
効率的な換気を実現するためには、屋根の棟や妻側などと合わせて、2箇所以上の換気口を設けることが推奨されています。
③火災時の延焼防止
軒天井は、万が一の火災の際に、炎が屋根裏に燃え広がるのを防ぐ重要な役割も担っています。
火災の炎は下から上へと延焼する性質があるため、軒天井がない場合、窓から吹き上がった炎が直接屋根裏に達し、屋根全体へと瞬く間に燃え広がってしまう危険性があります。
不燃材や準不燃材を使用した軒天井を設けることで、火災の延焼速度を遅らせ、避難時間の確保や被害拡大の抑制に貢献します。
特に防火地域や準防火地域においては、建築基準法によって一定以上の防火性能を持つ軒天材の使用が義務付けられています。
④建物の美観向上
軒天井は、下から見上げた時に屋根の構造体(野地板や垂木など)を隠し、建物の外観をすっきりと整える役割があります。
これにより、建物のデザイン性を高め、統一感のある美しい印象を与えます。
一般的には、白や淡い色の軒天井が多く見られますが、これは軒天井が屋根の影になりやすく、暗い色を選ぶと重々しい印象になるため、光を反射する明るい色を選ぶことで、建物全体を明るく見せる効果があるためです。
近年では、木目調やガルバリウム鋼板など、デザイン性の高い素材も多く用いられ、外壁との組み合わせによって多様な表情を演出することができます。
⑤害虫・小動物の侵入防止
軒天井は、屋根裏への開口部を塞ぐことで、鳥やコウモリ、昆虫などの害虫や小動物が屋根裏に侵入するのを防ぐ役割も果たします。
これにより、屋根裏での巣作りや糞害、騒音といったトラブルを未然に防ぎ、建物の衛生状態を保ちます。
2.軒天井の素材について
軒天井には、その役割やデザイン性、コスト、メンテナンス性などを考慮して、様々な素材が用いられます。
以下に主要な素材とその特徴を解説します。
①ケイ酸カルシウム板(ケイカル板)
最も一般的に使用される軒天材の一つです。
ケイ酸カルシウム板は、耐火性、耐水性、耐久性に優れており、防火地域や準防火地域での使用にも適しています。
表面が平滑で塗装しやすいことから、様々な色の塗装で仕上げることができ、デザインの自由度が高いのが特徴です。
また、比較的安価で施工性も良いため、多くの住宅で採用されています。
有孔タイプもあり、換気機能を付加することも可能です。
②化粧プリント合板
木目や石目などの模様がプリントされた合板です。
プリントされているため、天然の木材に比べて色や柄のバリエーションが豊富で、均一な仕上がりが得られます。
耐水性や耐久性も比較的高いですが、経年劣化によりプリント層が剥がれたり、変色したりする可能性があります。
コストパフォーマンスに優れており、木目調の軒天井を手軽に実現したい場合に選ばれることが多いです。
③木板(杉板、シナベニヤなど)
天然の木材を使用した軒天材は、自然な風合いと温かみのある雰囲気が魅力です。
杉板やシナベニヤなどがよく用いられます。
特に和風建築や、自然素材を多用した住宅で好まれます。
木材は調湿性があり、屋根裏の湿気対策にも一定の効果を発揮します。
ただし、耐火性や耐水性は他の素材に劣る場合があり、防腐処理や防蟻処理、定期的な塗装などのメンテナンスが重要になります。
無垢材のため、反りや割れが発生する可能性もあります。
近年では、メンテナンスの手間を考慮し、木目調の化粧板や金属板を選ぶケースも増えています。
④モルタル
モルタル仕上げは、下地にモルタルを塗布して仕上げる方法です。
防火性に優れており、重厚感のある仕上がりになります。
塗装で色をつけることができるため、外壁との統一感を図ることも可能です。
しかし、ひび割れ(クラック)が発生しやすいというデメリットがあり、定期的なメンテナンスが必要になります。
また、施工に手間がかかるため、費用も高くなる傾向があります。
⑤ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム、亜鉛、シリコンの合金でめっきされた鋼板です。
非常に耐久性が高く、錆びにくいため、長期にわたるメンテナンスの手間を軽減できます。
軽量で加工しやすいため、施工性にも優れています。
モダンでシャープな印象を与えるため、近年人気の高い素材です。
耐火性も高く、防火地域での使用も可能です。
カラーバリエーションも豊富で、外壁とのコーディネートもしやすいのが特徴です。
⑥その他の素材
フレキシブルボード
セメントと補強繊維を主原料とした板で、ケイカル板と同様に耐火性、耐水性に優れます。
比較的安価で汎用性が高い素材です。
窯業系サイディング
外壁材としても用いられる窯業系サイディングを軒天に使用することもあります。
デザイン性が高く、様々な柄や色を選ぶことができますが、重さがあるため下地補強が必要になる場合があります。
金属サイディング
ガルバリウム鋼板と同様に耐久性に優れ、シャープな印象を与えます。
3.軒天井のメンテナンス
軒天井は、普段あまり目にしない場所であるため、劣化が見過ごされがちです。
しかし、雨水や紫外線、湿気の影響を受けるため、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。
①塗装
軒天井の塗膜が剥がれたり、色褪せたりしている場合は、再塗装が必要です。
塗装は美観を保つだけでなく、素材の保護にもつながります。
塗装の際には、和風の木製軒天井は外壁との取り合いに通気口があることが多いため、高圧洗浄を避けた後に通常塗料の場合は下塗り、中塗り、上塗りの工程を踏みます。
その他の素材の場合には、高圧洗浄をして下地処理をした後に、防カビ性やヤニ止め効果の高い、高密着性NAD系艶消し塗料を2回塗りで仕上げることが多いのが特徴です。
金属製の場合には、錆止め塗料を下塗りとして塗装するのも一般的です。
②補修・張り替え
ひび割れや腐食、雨染みなどが見られる場合は、部分的な補修や、劣化が激しい場合は軒天材の張り替えが必要になります。
雨染みは、屋根や雨樋の不具合、シーリング材の劣化による雨漏りのサインである可能性もあるため、原因を特定し、適切な処置を行うことが重要です。
③換気口の点検
換気口にゴミや落ち葉が詰まっていないか定期的に確認し、清掃することで、換気機能を維持します。
換気口の劣化を防ぐために、塗装を検討することも効果維持のためには重要な考えです。
4.軒天井のトレンドと未来
近年、住宅デザインの多様化に伴い、軒のないシンプルでスタイリッシュな住宅が増える傾向にあります。
しかし、前述の通り、軒天井が持つ機能性の重要性から、再び軒の出を長く取り、軒天井のデザインにこだわる住宅も増えています。
①木目調デザインの人気
自然志向の高まりから、天然の木材の風合いを再現した木目調の軒天材が人気を集めています。
化粧プリント合板や、木目調のガルバリウム鋼板など、メンテナンスの手間を抑えつつ、木の温もりを感じさせる素材が注目されています。
②有孔タイプの普及
屋根裏の換気性能向上への意識が高まるにつれて、有孔タイプの軒天材や、専用の換気口を設けることが一般的になっています。
③防火性能の重視
建築基準法の改正や防災意識の高まりから、防火性能の高い不燃材や準不燃材が積極的に採用されています。
④外部空間との連続性
室内と外部の空間の繋がりを意識したデザインでは、室内の天井材と軒天井の素材や色を揃えることで、一体感を演出する手法も用いられています。
5.まとめ
軒天井は、建物の印象を左右するデザイン要素でありながら、建物の耐久性や安全性、快適性を支える縁の下の力持ちのような存在です。
住宅を新築する際やリフォームを検討する際には、外壁や屋根材だけでなく、軒天井の役割と素材についても十分に理解し、建物の全体的なバランスや機能性、そして長期的なメンテナンス性までを考慮した上で、最適な選択をすることが重要です。
軒天井の貼替や、素材を変える場合にはそれ相応の技術や知識が必要になります。
そんな一大事になる前に、塗替え情報館に相談をしてみてください!
何かしらのアドバイスができるはずです!
静岡県沼津市・三島市・富士市、静岡市を中心として、静岡県にお住いの皆様におかれましては、塗替え情報館では、お家に関する相談や現場調査、見積提出まで無料で行っておりますので、是非ともご利用ください。
下記(↓)ショールームにお越しください!
皆様にお会いできることを楽しみにしております!
Instagram始めました!
👇アカウントはこちら👇
https://www.instagram.com/nurikaejouhoukan
#塗替え情報館#大栄塗装#塗装工事#外壁塗装#屋根塗装#付帯物塗装#ショールーム#静岡県#静岡県東部#三島市#沼津市#富士市#静岡市#清水町#裾野市#御殿場市#伊豆の国市#伊豆市#伊東市#熱海市#下田市#富士宮市#長泉町#函南町#小山町#東伊豆町#西伊豆町#南伊豆町#松崎町#河津町#防水工事#軒天井#軒天#軒裏#軒の出#ケイカル板#サイディングボード#不燃ボード#化粧ボード#金属性軒天井#木製軒天井