チョーキング現象について詳しく解説!【2025年5月20日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
2025.05.20 (Tue) 更新
【2025年5月20日更新】
皆さん、おはようございます。
このブログでも何度も解説してきました「チョーキング現象」ですが、改めてもう一度詳しく解説していきたいと思います。
我々のような塗装工事を生業としている会社にとって、チョーキング現象は塗装を進める第一歩の劣化現象です。
ぜひ覚えて欲しい現象ですので、最後までお付き合いお願いします!
1.チョーキング現象とは
チョーキング現象とは、建物の外壁塗装の表面を触ると、まるでチョークの粉のように白っぽい粉が付着する現象のことを指します。
別名「白亜化(はくあか)現象」とも呼ばれています。
この白い粉の正体は塗料に含まれる顔料が、紫外線や雨水などの影響で塗膜の樹脂成分が分解され、粉状になって表面に現れたものです。
チョーキング現象は、塗装された外壁であれば、その種類を問わず発生する可能性があります。
特に、日本の住宅で多く用いられている窯業系サイディングやモルタル外壁には塗装が施されているため、経年劣化によってチョーキング現象が起こりやすいとされています。
一方で、レンガやタイル、樹脂系サイディングなどのように、もともと塗装がされていない外壁材では、チョーキングは発生しません。
2.チョーキング現象が起こる原因
チョーキング現象の主な原因は、以下の2つです。
①経年劣化
外壁に塗装してある塗膜は、紫外線、雨、風、温度変化など、常に厳しい自然環境にさらされています。
これらの要因によって、塗膜を構成する樹脂が徐々に分解され、結合力が低下していきます。
その結果、塗料に含まれる顔料が粉状になり、表面に浮き出てくるのです。
これは、塗料の耐候年数に応じて自然に発生する劣化現象であり、避けることは難しいと言えます。
一般的に、前回の塗装からシリコン樹脂塗料の場合には10年前後でチョーキングが発生し始めるとされています。
②施工不良
ごくまれに、塗装工事の施工不良が原因で、比較的早期にチョーキングが発生することがあります。
具体的な施工不良の例としては、以下のようなものが挙げられます。
・高圧洗浄の不足
外壁の汚れや古い塗膜が十分に除去されていないと、新しい塗料が密着せず、早期剥離やチョーキングの原因となります。
・下地処理の不備
下地材の選択ミスや処理不足は、塗膜の耐久性を大きく損ないます。
・塗料の希釈不良
塗料を必要以上に薄めたり、適切な攪拌を行わなかったりすると、塗膜の性能が十分に発揮されません。
・乾燥時間の不足
各塗料の乾燥時間を守らずに重ね塗りを行うと、塗膜内部の水分が抜けきらず、早期劣化につながります。
・不適切な塗料の選択
外壁材や地域の気候条件に合わない塗料を使用すると、早期に劣化する可能性があります。
・雨天時の施工
雨の中や高湿度下での塗装は、塗膜の密着不良や乾燥不良を引き起こし、チョーキングのリスクを高めます。
これらの施工不良は、チョーキング現象が起こる前に割れや剥がれに直結しやすいため、触らずとも見てわかるような状態になると考えられます。
3.チョーキング現象の種類と進行度
チョーキング現象は、その進行度合いによっていくつかの段階に分けられます。
①初期
外壁を軽く触ると、うっすらと手に白い粉が付着する程度です。
この段階では、塗膜の劣化はまだ軽微であり、緊急の対応は必要ありませんが、塗り替えの検討を始める目安となります。
②中期
手で触ると、はっきりと白い粉が付着するようになります。
外壁の色も、やや褪せて見えることがあります。
塗膜の防水性や保護機能が低下し始めているため、早めの塗り替えが推奨されます。
③後期
外壁を強く擦ると、大量の白い粉が付着し、粉状のものが周囲に飛散することもあります。
外壁の色褪せも顕著になり、塗膜の機能はほぼ失われています。
この状態を放置すると、雨水の浸入による建物の腐食や、外壁材のひび割れ、剥がれなどの深刻なダメージにつながる可能性があります。
また、手に付着する粉の色は、多くの場合白色ですが、外壁の色によってベージュやグレーなど、塗料の色に近い粉が付着することもあります。
4.チョーキング現象を放置するリスク
チョーキング現象は、単に外観が悪くなるだけでなく、建物の寿命を縮める可能性のある重要なサインです。
放置すると、以下のようなリスクが生じます。
①防水機能の低下
塗膜の劣化により、外壁材が雨水などの水分を吸収しやすくなります。
これにより、カビや藻が発生したり、内部の木材が腐食したりする原因となります。
②ひび割れの発生
水分の吸収と乾燥を繰り返すうちに、外壁材が膨張と収縮を繰り返し、ひび割れが生じやすくなります。
ひび割れから雨水が浸入すると、雨漏りの原因となるだけでなく、建物の構造を内部から腐食させる可能性があります。
③断熱性能の低下
外壁材が水分を含むと、断熱性能が低下し、室内の温度管理が難しくなります。
これにより、冷暖房効率が悪化し、光熱費の増加につながる可能性があります。
④美観の悪化
白い粉が付着した外壁は、見た目が悪く、建物の印象を大きく損ないます。
⑤修繕費用の増加
劣化が進行した状態で放置すると、補修範囲が広がり、結果的に修繕費用が高額になる可能性があります。
例えば、下塗りを2回行わなければ上塗り塗料との密着が確保できないことがあるように、工程が増えたり、材料が増えたりする可能性も高くなります。
5.チョーキング現象の確認方法
チョーキング現象の確認は、皆さんご自身で簡単に行うことができます。
①外壁を触ってみる
晴れた日に、乾燥した状態で外壁の表面を手のひらで軽く擦ってみます。
②手のひらの状態を確認する
手のひらに白い粉が付着すれば、チョーキング現象が発生していると判断できます。
③複数の箇所で確認する
一箇所だけでなく、日当たりの良い場所や雨がかかりやすい場所など、複数の箇所で確認することで、劣化の進行度合いを把握することができます。
④濡れた時の変色を確認する
雨上がりや散水後に、外壁の色が濃く変色するようであれば、塗膜の防水性が低下している可能性があります。
これもチョーキングと併せて、塗り替えの検討材料となります。
6.チョーキング現象への対策と防止方法
チョーキング現象が発生した場合、最も一般的な対策は外壁の再塗装です。
再塗装を行うことで、劣化した塗膜を新しくし、建物を再び保護することができます。
①再塗装の手順
一般的な外壁の再塗装は、以下の手順で行われます。
足場の設置
安全に作業を行うために、建物の周囲に足場を設置します。
高圧洗浄
外壁に付着した汚れや古い塗膜、チョーキングによる粉などを高圧洗浄で丁寧に洗い流します。
この工程は、新しい塗料の密着性を高めるために非常に重要です。
下地処理
ひび割れや剥がれなどのダメージがある場合には、補修を行います。
また、下地材の種類に応じて、シーラーやプライマーなどの下塗り材を塗布し、塗料の密着性を向上させます。
養生
塗料が飛散しないように、窓やドア、植栽などをビニールシートなどで保護します。
中塗り・上塗り
塗料を、規定の回数(通常2回)塗布します。
中塗りは塗膜の厚みを確保し、上塗りは美観と耐久性を高める役割があります。
養生撤去・足場解体
塗料が完全に乾燥した後、養生材と足場を撤去し、清掃を行って完了です。
②チョーキング現象の防止方法
チョーキング現象を完全に防ぐことは難しいですが、発生を遅らせ、建物の寿命を長く保つための対策はいくつかあります。
高耐候性塗料の選択
紫外線や雨水に強いフッ素塗料、無機有機複合塗料などの高耐候性塗料を選ぶことで、塗膜の劣化を遅らせることができます。
特に、ラジカル制御型塗料は、チョーキングの原因となるラジカルの発生を抑制する効果が期待できます。
定期的なメンテナンス
5〜10年を目安に定期的な点検を行い、早期に劣化の兆候を発見し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
早期のメンテナンスは、大規模な修繕を防ぎ、建物の寿命を延ばすことにつながります。
信頼できる業者への依頼
塗装工事は、専門的な知識と技術が必要です。
施工不良を防ぐためには、実績があり、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。
複数の業者から見積もりを取り、施工方法や使用する塗料について詳しく説明を受けるようにしましょう。
外壁材の変更
チョーキングが発生しないレンガやタイルなどの外壁材への張り替えも、長期的な視点で見ると有効な対策となります。
ただし、大規模な工事となるため、費用も高額になります。
7.まとめ
チョーキング現象は、外壁塗装の経年劣化を示すサインであり、放置すると建物の耐久性や美観を損なう可能性があります。
お施主様ご自身で定期的に外壁の状態をチェックし、チョーキングの兆候が見られたら、早めに塗替え情報館に相談をしてください!
適切な対策を講じることが大切ですので、アドバイスができるはずです!
適切なメンテナンスと再塗装によって、建物を長持ちさせ、快適な住環境を維持することができます。
塗替え情報館では、お家に関する相談や現場調査、見積提出まで無料で行っております。
是非とも一度ショールームにお越しください!
皆様にお会いできることを楽しみにしております!
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