FRP防水について【2025年5月16日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
【2025年5月16日更新】
皆さん、おはようございます。
5月も中盤になりました。
4月からそうですが、定期的に雨が降るため現場の遅延が目立ちます・・・。
お客様にはご負担をかけておりますが、晴れた日には全力で作業を進めますので、もう少しお待ちください!
さて、梅雨入りの前に防水について見直してみませんか?
今回は一般住宅におけるバルコニーの防水で一番使用されているFRP防水について書いていきます!
1.FRP防水とは
FRPとは「Fiber Reinforced Plastic(繊維強化プラスチック)」の略称で、ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂にガラス繊維を混合して強度を高めた複合材料のことを指します。
これを建物の防水層として利用したのがFRP防水で、特に住宅のバルコニーや屋上、陸屋根などに広く用いられています。
FRP防水は以下の材料で構成されています。
①下地(ベース)
主に合板(コンパネ)やモルタル面が用いられます。
②プライマー
下地と防水層の接着性を高めるための下塗り材のことです。
③ガラスマット
ガラス繊維でできたシート状の補強材のことです。
④ポリエステル樹脂
ガラスマットに含浸させて硬化させることで、強固な防水層を形成します。
⑤トップコート
仕上げに塗布される保護層のことです。紫外線や摩耗から防水層を守ります。
2.FRP防水の施工工程
FRP防水は以下の手順で施工されます。
①下地処理
清掃や不陸調整(段差の修正)、ビスの固定などを行って、下地面を平滑に整えます。
②プライマー塗布
専用プライマーをローラーや刷毛で均一に塗布し、接着性を高めていきます。
③ガラスマットの敷設と樹脂の含浸
ガラスマットを敷き、その上からポリエステル樹脂を塗布しながらローラーで含浸・脱泡作業を行います。
④中塗り
1層目が硬化後、必要に応じて中塗りとしてさらにガラスマットと樹脂を重ねていきます(1~2層構成が一般的です)。
⑤トップコート塗布
最後にトップコートを塗布し、紫外線・摩耗から防水層を保護します。
3.特徴とメリット
FRP防水が住宅バルコニーで広く使用される理由には、以下のような特徴とメリットがあります。
①高い耐久性・耐水性
FRPはもともと船舶や自動車のボディにも使われるほど耐水性に優れていて、優れた防水効果を発揮する工法の一つです。
適切に施工され、メンテナンスが行われれば、10年以上の耐用年数が見込まれます。
②軽量かつ強靭
FRPは非常に軽量でありながら高い強度を持つため、木造住宅など構造に負担をかけたくない箇所にも最適な防水方法です。
また、割れや伸縮による亀裂にも強いため、防水性能に優れます。
③複雑な形状にも対応可能
液状の樹脂を用いることで、入隅(いりすみ)・出隅(ですみ)・排水溝周りなどの複雑な形状の施工にも対応しやすいのが特徴です。
④短工期
FRP防水は硬化が早く、天候条件が良ければ2~3日で施工が完了します。(下地の状態や施工面積にもよります。)
リフォームや急ぎの新築工事にも適していると言えます。
4.デメリット・注意点
前述のようなメリットや特徴がある一方で、FRP防水には以下のような課題も存在します。
①施工に高度な技術が必要
FRP防水は材料の配合や含浸、脱泡など繊細な作業が求められ、施工不良が漏水の原因となります。
施工業者の技術力に大きく依存するため、塗替え情報館のような「一級防水施工技能士」の資格を取得している職人を要する業者の選定が重要と言えます。
②紫外線に弱い
FRP樹脂は紫外線により劣化をするため、トップコートの塗装が非常に重要となります。
トップコートの劣化を放置してしまうと、防水層そのものがダメージを受けやすくなり、漏水にもつながります。
③硬化後のひび割れ
構造躯体の動きや振動が大きい場合、防水層に亀裂が生じることがまれにあります。
特に広い面積のバルコニーでは、伸縮目地や緩衝材の設置などの対策が必要となるため、注意が必要です。
5.メンテナンスと改修
FRP防水は比較的メンテナンスのしやすい防水工法ですが、定期的な点検とトップコートの再塗装が長寿命化に不可欠です。
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トップコートの再塗装:5~7年を目安に塗り直すことで、紫外線から防水層を守り、劣化を防ぐことができます。
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亀裂や浮きの補修:小規模な損傷であれば部分補修が可能ですが、広範囲にわたる場合は全面改修が必要になります。
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改修時の注意点:古いFRP層の撤去と新設、または既存層の上から再施工する方法があります。下地の状態によっては下地の改修自体が必要になる可能性もあり、その場合には全面改修という形になります。

6.まとめ
FRP防水は、一般住宅のバルコニーに最も適した防水工法の一つで、その優れた耐久性、施工性、軽量性から多くの現場で採用されています。
ただし、施工の質が防水性能を左右するため注意が必要です。
また、定期的なトップコートの塗り替えなどの維持管理を怠らないことで、FRP防水の持つポテンシャルを最大限に発揮できます。
塗替え情報館では、多くの現場のFRP防水を見てきた経験と施工してきた実績がありますので、このFRP防水の持つ能力をいかんなく発揮させることができるようにアドバイスすることが可能です。
塗替え情報館では、お家に関する相談や現場調査、見積提出まで無料で行っております。
是非とも一度ショールームにお越しください!
皆様にお会いできることを楽しみにしております!
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