木部の塗装について【2025年4月30日更新】|静岡県沼津市・三島市・富士市・静岡市の外壁塗装・屋根塗装専門店 塗替え情報館
2025.04.30 (Wed) 更新
【2025年4月30日更新】
皆さん、おはようございます。
本日は、木部への塗装について話したいと思います。
木部は呼吸をするので、通常通りに塗装をしても塗膜がはがれてしまうことが多く、お客様へはそのリスクを理解していただいたうえで塗装を行うようにしています。
その剥がれを防ぎ、かつ木本来の木目や風合いを残すことができる塗料があります。
それが浸透性の「防腐剤」とよばれるものです。
その防腐剤について記していきます。
1.木部の防腐剤とは?役割と選び方のポイント
木材は、自然な風合いや温かみが魅力的で、建築や家具、DIYなど幅広い用途で使われています。
しかし、木材には大きな弱点があります。
それは「腐食」と「虫害」に弱いことです。
これらの問題を防ぎ、木材を長持ちさせるために欠かせないのが「防腐剤」です。
今回は、木部の防腐剤について、その種類や役割、選び方のポイントまで詳しく解説します。
これから木材を扱おうと考えている方や、家のメンテナンスをしたい方はぜひ参考にしてください。
①防腐剤とは?
防腐剤とは、木材が腐ったりカビたりするのを防ぐために使用する薬剤です。
屋外にさらされる木材や、湿気の多い場所に使用される木材には特に必要不可欠です。
木材が腐る原因の多くは、木材腐朽菌(きざいふきゅうきん)と呼ばれる菌類です。
これらは湿度が高い環境で活性化し、木材の繊維を分解していきます。
また、シロアリやキクイムシなどの害虫も、木材を内部から食い荒らす原因になります。
防腐剤は、これらの菌や害虫から木材を守るために塗布または浸透させることで、耐久性を飛躍的に高めます。
②防腐剤の種類
木部に使われる防腐剤には、大きく分けて以下の3種類があります。
1. 油性防腐剤
油性タイプは、木材の内部に深く浸透しやすく、防水性にも優れています。
屋外で使用する木材(ウッドデッキ、フェンス、ログハウスなど)にはこのタイプがよく使われます。
代表的な製品には「クレオソート油」や「キシラデコール」などがあります。
<メリット>
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浸透性が高く長持ちする
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水をはじくため、湿気による腐敗を防ぎやすい
<デメリット>
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匂いが強い
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揮発性有機化合物(VOC)を含むものもある
2. 水性防腐剤
水性タイプは、扱いやすく臭いも少ないため、室内やDIY初心者にも人気です。
乾燥後は木材にしっかり定着し、カビや虫の発生を抑えます。
人体や環境への影響が少ない商品も多く、室内用家具や子供の遊具などに適しています。
<メリット>
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匂いが少ない
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乾きが早い
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環境にやさしい製品も多い
<デメリット>
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油性に比べて浸透力が弱い
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定期的な塗り直しが必要
3. 無機系防腐剤(加圧注入材)
工場で圧力をかけて木材の内部に防腐剤を注入する方法で、構造材や地中に埋まる木材などに使われます。
個人での取り扱いは困難ですが、建築材料としてすでに処理された木材を購入することができます。
<メリット>
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非常に長持ち
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屋外や湿潤環境でも高耐久
<デメリット>
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自分で施工できない
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加工後の見た目に制限が出る場合も
③防腐剤の選び方
防腐剤を選ぶ際は、使用する木材の「場所」と「目的」に応じて適切なタイプを選ぶことが重要です。
以下のような観点から選ぶと良いということを、我々塗替え情報館ではお客様にお伝えしています。
1.使用場所に応じた選定
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屋外の構造材やデッキ材:油性防腐剤または加圧注入材
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屋内の家具や棚:水性防腐剤
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子供向けの玩具や遊具:F☆☆☆☆など安全性認証のある水性タイプ
2.安全性の確認
家庭で使用する場合は、なるべく「シックハウス対策」が施された製品や、人体・ペットにやさしいタイプを選ぶと安心です。
塗替え情報館の職人が作業する場合には、養生や近隣の方々への周知まで含めて、安全性について理解をしております。
3.メンテナンスのしやすさ
水性タイプは定期的な塗り直しが必要ですが、塗布が簡単で短時間で作業できます。
油性は持続性が高い一方で、作業時の準備(換気や保護)が重要です。
DIYで防腐剤を塗るときの参考にしてみてください!
2.防腐剤を使う際の注意点
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塗布前にしっかり乾燥:木材が湿っていると浸透しにくくなります。
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防護具を使用:手袋やマスクを着用し、肌や呼吸器への影響を避けましょう。
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換気を十分に:特に油性防腐剤は揮発成分があるため、風通しの良い場所で使用します。
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定期的な再塗布:とくに屋外では、年に1回のメンテナンスを心がけると長持ちします!
木材は適切に防腐処理を施すことで、何十年にもわたって美しさと強度を保ちます。
用途や設置場所に応じて最適な防腐剤を選び、安全に正しく施工することが大切です。
DIY初心者の方でも扱いやすい製品も多く出ているので、まずは小さな木工から挑戦してみてはいかがでしょうか?
防腐剤の正しい使用は、木のある暮らしをもっと豊かに、もっと長く楽しむための第一歩です。
防腐剤自体は、浸透性の塗料のため、耐久年数と呼ばれる年数が基本的には決まっておりません。
そのため、定期的なメンテナンスが必要になる事は理解してほしいと思います。
ログハウスのように、全体を木材で覆っている場合は、塗替え情報館の様な専門的な塗装業者にお願いするのが一番です。
是非とも覚えて欲しい塗料の一つです!
3.まとめ
写真で見てわかる通り、防腐剤は薄い色から濃い色まで着色が可能です。
ただし、劣化が進んでしまった木部に関しては、薄い色では汚れが目立ち、良い仕上がりにはなりません。
それらの事も含めて、塗装に関する情報については、たくさんのノウハウを塗替え情報館は持っています!
塗替え情報館では、お家に関する相談や現場調査、見積提出まで無料で行っております。
是非とも一度ショールームにお越しください!
皆様にお会いできることを楽しみにしております!
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