屋根・外壁材のガルバリウム鋼鈑とは?
2021.09.20 (Mon) 更新
皆さん、こんにちは。
以前、外壁材サイディングボードについてお話をさせていただきました。
今回は屋根材や外壁材としても使われるガルバリウム鋼鈑についてお話をさせていただこうと思います、よくわからなと思う方も最後まで読んで、なんとなくでも理解し、屋根・外壁を選ぶ際の参考になればと思います。
1.ガルバリウム鋼鈑とは?
アメリカで開発されたガルバリウムという合金(亜鉛+アルミ+シリコン)でメッキされた鉄のことで、正式名称は『55%アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板』です。
メッキとは金属の膜のことで、鉄に熱や電気の力を使ってメッキ層で被せることで、中の鉄をメッキが保護します、皆さんもよく聞く、ブリキ・トタン・クロムなどもメッキ鋼板です、ブリキはスズでメッキ・トタンは亜鉛でメッキ・クロムはクロムでメッキした鉄のことです。
耐久性が高く軽量なため、屋根材や金属製の外壁材として人気があり需要も高いです。
2017年に新築で用いられた屋根材のうち、金属屋根がスレートと瓦を抑えてはじめて1位となり2017年以降トップシェアをほこっています。※厳密には金属素材は多種多様なものがありますが、金属屋根=ガルバリウム鋼鈑の屋根ととらえてください。
建売住宅では初期コストが重視されるため、屋根は単価の安いスレートがよく選ばれていますが、注文住宅では屋根の重要性を考えてガルバリウム鋼鈑が選ばれる様になってきました。
ガルバリウム鋼鈑が選ばれる一番の理由としてはコストパフォマンスの良さです、ガルバリウム鋼鈑はスレートと比べると耐久性が優れています、瓦ほど耐久性はありませんがコストは瓦より安くすみます。また耐震性だけでなく、メンテナンス性にも優れています。他にも全ての屋根の中でガルバリウム鋼鈑の縦葺きは「最も緩い勾配」で張ることができます、緩い勾配で屋根を張れることは屋根の面積が少なくて済むということで、条件によっては、全ての屋根のなかでガルバリウム鋼鈑の屋根は最も安く仕上げることができることになります。
2.ガルバリウム鋼鈑屋根種類
①横葺き
水平方向に葺く「横葺き」は、デザイン性に優れているのでもっとも人気がありますが、屋根の勾配が緩い場合は適さないケースがあります、住宅密集地では日差し確保のため屋根面が多くなる傾向があり、そのような」複雑な屋根には施工のしやすさで横葺きが適しています、ただし縦葺きより価格と工期の負担は増えます。
②縦葺き
縦方向に葺く「縦葺き」はシンプルな見た目が特徴で、トタン屋根が代表的な屋根です。ただし勾配が緩い条件で屋根を張ることが多いために、リフォームのとき縦張りしか選択肢がなくなります。
③瓦調葺
瓦の形に軽視された「瓦調葺」は和風の住宅に馴染みやすく、日本瓦よりも軽量で強度あるために、住宅の外観を保ちながら耐震性を高めることができます。
3.ガルバリウム鋼鈑のメリット
メンテナンス性に優れている・耐震性が高い・耐久性が高い・デザインが豊富・錆びにくい(金属屋根材のなかではサビにくいですが、表面にキズがつくとサビが発生する可能性があるので、メンテナンスをおこなってください)。
4.ガルバリウム鋼鈑デメリット
初期費用やメンテナンス費用がかかる・傷つきやすい・通気性が悪い・断熱性が低い・防音性が低い(ガルバリウム鋼鈑は耐用年数は長いですが、他の屋根材より費用がかかるのでトータルコストを考える必要があります)。
5.ガルバリウム鋼鈑は定期的点検が大切
ガルバリウム鋼鈑は耐用年数が長いのが特徴ですが、その特性を維持するためにはメンテナンスをすることが何より大切になります。メンテナンスを怠ると劣化が早く起きてしまう可能性があるので定期的な点検を行ってください。
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