「2色使いの模様付け外壁塗装」とは?
2020.12.28 (Mon) 更新
皆さん、こんにちは。
塗替え情報館の情報館通信も今年はこれで最後です。
世間全般的にコロナ禍による難しい一年となりました。その中でも多数の御依頼を頂きまして、本当にありがとうございました。
来年以降もまた、塗替え情報館を宜しくお願い致します。
さて、本日の情報館通信は外壁の「2色使いによる模様付け」塗装について書きます。何のことかわからない方も最後までお付き合いをお願いいたします。
1.通常の塗装は単色べた塗り
外壁の塗装には、様々な仕様が可能です。例えば胴差を利用して1階と2階の塗り分けをしたり、バルコニー部分のみ色を変えてみたり、今のサイディングボードのデザインが好きだからクリヤー塗装をしてみたりなど多数存在します。また、日本塗料工業会による塗料標準色は600色を越えますし、各塗料メーカー独自の色も合わせ、かつ艶まで考えると塗り分けるパターンは星の数ほど存在します。
しかし配色パターンは数多くあるものの、指定した色を塗装するにあたってはその色の塗料をべた塗りするのが基本になります。下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りの中で、それぞれの工程ごとに色を変えることはありますが、全て単色での塗装になります。
2.クリヤー塗装ができないサイディングボードについて
以前の情報館通信の中でも、クリヤー塗装について書きました。サイディングボードのデザインを残したい、色味をなるべくそのままにしたい場合に用いるクリヤー塗装ですが、その施工が可能なのはチョーキング現象が起きていない場合に限られます。チョーキング現象が起こってしまっている場合は、クリヤー塗装ができず、単色べた塗りになってしまう可能性が残ります。
そこで、どうしてもデザインを残したい場合に最適なのは「WBアート」という手法です。サイディングボードの上に、同じような絵を描いていく方法になります。写真のようなデザインボードに施工することが可能です。ただし「WBアート」は特殊な施工方法になりますので、塗替え情報館のように施工認定店しか施工ができないことと、コストが高くなってしまう難点があります。
WBアートのようなデザインではなく、タイル調のような目地と凸部分の色が違う場合に有効なのが「2色使いの模様付け」になります。タイル調のサイディングボードとは下の写真のようなものです。
3.2色使いの模様付けについて
2色使いの模様付けとは、凸部分を最後に塗装をする工程を追加した塗装になります。そのため、以下のような工程になります。
①下塗り
上塗り塗料の密着を高めるために下塗りは行います。上塗り塗料の色に応じて、クリヤーや白などで使い分けします。
②中塗り・上塗り
中塗り、上塗りの2回塗りは同じ色で行います。ここでは目地の色を塗装していきます。
③模様付け
凸部分にローラーを走らせて、柄を付けていきます。凹んでいる部分には目地の色が出るように丁寧にローラを走らせます。職人の腕が出る場面です。
以上のように、合計4回塗りをすることで、目地の色とそれ以外の色が違うデザインのついた塗装をすることが可能です。コストは通常の3回塗りよりもかかりますが、WBアートよりも安価で施工が可能です。
チョーキング現象が多くクリヤー塗装ができない場合は、単色べた塗り塗装になるのが通例です。しかし、少しでも気に入ったデザインにしたい場合にはWBアートや今回の模様付け塗装をお考えになることをお勧めいたします。
コストも気になるところではありますが、WBアートも模様付けも職人の力量がモノをいう施工方法です。
職人のマナーや技術に確かな自信を持つ塗替え情報館に是非ご用命をお願いいたします!