外壁のひび割れ補修~Uカット補修~
2020.11.05 (Thu) 更新
皆さん、こんにちは。
昼夜の寒暖差が激しい昨今、体調に気を付けて過ごしましょう!
今回は、外壁のひび割れ補修について書きます。
どのように塗装職人が補修を行って、きれいに仕上げていくかを是非ご覧ください。
1.外壁のひび割れについて
モルタル外壁は、大きな1枚の硬い壁のため、比較的ヒビ(クラック)が入りやすく、注意が必要です。(サイディングボードでももちろんひび割れは起こりえます。)ひび割れはそのままにしておくと、中に水が侵入して、爆裂が起こったり、ボード自体が大きく劣化してしまったりします。そのため、何らかの補修が必要になります。
2.ひび割れ補修
ひび割れにも程度があり、弊社では0.3㎜以上のクラックとそれ未満のクラックと分けて施工をするようにしています。0.3mm未満のクラックは基本的にはシーリング補修を行い、防水性を高めます。(サイディングボードの場合は、あまりにも大きなクラックの場合以外は、ほとんどをシーリング補修としています。大きすぎるひび割れに関しては、ボードの張り替えやモルタル補修の提案をさせて頂く事があります。)0.3mm以上の場合は、Uカットし、シーリングで防水性を高め、モルタル補修をし、パターン合わせを行い、その上に下塗り、中塗り、上塗りと塗装を行います。
クラックの大きさを測るには、「クラックスケール」を用います。
写真のクラックは、0.45mmですので、Uカット対象クラックと言えます。
3.Uカット補修の施工方法
①グラインダーでのカット
写真のように、ひび割れに沿って、グラインダー(電動カッター)を用いて、U字型の溝を作ります。この際に、幅は約1cmほど、深さは1cm~1.5cmを目安にカットしていきます。カットした後出た切り粉はきれいに取り除く必要があります。
②シーリング材の注入
切り取った箇所に専用のプライマーを塗布し、シーリング材を注入して防水性能を高めます。
③モルタルやポリマーセメントの注入
シーリング材は硬化すると痩せるので、施工箇所を平らにするようにモルタルやポリマーセメントを注入します。
4.パターン合わせとは
モルタル外壁にクラック処理としてUカットを施工すると、他の場所とのパターンが合わない、平坦な壁になってしまいます。そこで、他の箇所と外壁パターンを合わせる工程をパターン合わせと言います。ひび割れの程度や施工にもよりますが、シーリングだけを施した場合もパターン合わせを行い、少しでも補修跡を残さない努力をしていきます。
パターン合わせの最も多いやり方は、リシン等を吹き付けてパターンを合わせるやり方です。ひび割れが長く大きな場合には、目立たないようにするために吹き付けて目立たなくします。また、小さな補修跡を隠すために、マスチックローラーでパターンを合わせることも行います。
クラックはどの外壁においても起こりうる現象です。一度クラックが出てくると、そのクラックは補修をしない限り元に戻ることはありません。しかも、どうしてもある程度精度を高く補修を施したとしても、補修跡は少なからず出てしまうため、非常に厄介なものです。しかし、防水の観点からは非常に大切ですので、注意をして欲しい劣化現象の一つです。
適切な処理を施し、長年にわたる美観を保つために我々は親身になって話を聞かせて頂きます。様々な技術・知識を持つ塗替え情報館に、是非ともご用命のほど、宜しくお願い致します!