弾性塗料とは?
2020.10.05 (Mon) 更新
皆さん、こんにちは。
やっと涼しくなりましたね。ただ、寒暖差も激しいので、体調管理には十分注意していきましょう。
本日は、塗料の種類の一つである「弾性塗料」について書きます。
1.弾性塗料とは
聞きなれない弾性塗料という種類ですが、一言で言えば「伸びる(柔らかい)塗料」の事を指します。20度で120%以上の伸び率をもつ塗料としてJIS規格でも定められています。JIS規格では定めがありませんが、「微弾性塗料」というものがあるのも事実です。しかし、弾性塗料とは一線を画していますので、しっかりと説明を受ける必要があります。
2.弾性塗料を塗装するメリット
家は、地震や大型の車の往来による振動によってひび割れが出てきます。通常の塗料だと、そのひび割れはそのまま起こってしまいますが、弾性塗料は動き(振動)に追従して伸びるために、ひび割れを起こしにくいうえ、塗装時に処理をしたひび割れにも入り込み、そのひび割れを広げにくくする効果があります。そのため、モルタル壁に塗装すると有効とされています。
反対に、サイディングボードの場合は膨れを起こす原因になりかねないので、塗ることは不適とされています。サイディングボード自体が、モルタル壁よりも熱をためやすい性質があることもその要因になります。
3.弾性塗料のデメリット
弾性塗料のデメリットは以下の2つあります。
①塗料自体の単価が少し高いため、コストが一般塗料よりもかかってしまう
弾性塗料は、一般塗料よりも高価な場合が多いです。また、弾性塗料の施工には下塗り塗料も専用の弾性下塗り塗料を使用する必要があります。その下塗り塗料も一般的な下塗り塗料よりも高価な場合が多いため、コストがかかってしまいます。
②耐久年数は一般塗料の耐久年数よりも、若干短くなる
弾性塗料にも一般塗料と同様に、シリコン塗料・ラジカルハイブリッド塗料・フッ素塗料とラインナップはされていますが、若干耐用年数が短く設定されています。
以上のように、弾性塗料は有効に使うと非常に効果的で画期的な塗料と言えますが、適切に施工しないと効果が得られない場合があります。
適切な施工ができる、豊富な知識を持つ塗替え情報館で、是非塗替えのご検討をお願いいたします。