屋根塗装における縁切りとタスペーサーの重要性
2020.01.13 (Mon) 更新
みなさんこんにちは!
静岡県沼津市・三島市・富士市の外壁塗装・屋根塗装専門店塗替え情報館です。
寒暖の差が激しい毎日が続いておりますが、体調は大丈夫でしょうか?
元気な体で2020年のスタートダッシュを全開で切っていきましょう!
本日は、屋根塗装における非常に重要な要素である「縁切り」と「タスペーサー取付」について書きたいと思います。
1.縁切りとは
薄型化粧スレート屋根(スレート瓦・商品名で言うとカラーベストやコロニアルの屋根)をローラー等で塗装すると、瓦の重ね目に塗料が入り込んでいき、そのまま乾燥すると、重ね目がふさがった状態となります。
縁切りとは、そのふさがった重ね目をカッターナイフ等で切っていくという地道な作業です。その作業により、水の通り道を確保する工程の事を指します。
2.縁切りはなぜ必要なのか
屋根に降り注ぐ雨水は、スレート瓦の重ね目の隙間を抜け出ることで、屋根内部にたまらないようになっています。しかし、重ね目の隙間が塗膜でふさがっていると、スレート瓦を伝って屋根内部に雨水が侵入してしまい、雨漏りの原因になります。
このように、非常に接近した2枚の平面に挟まれた水(または非常に細い管の水)が、界面張力により塗れていない方向に引っ張られる力を毛細管張力と言い、この張力によって水が動く現象を毛細管現象と言います。
縁切りは、この毛細管現象を防ぐ役割を果たすのです。
3.縁切りの問題点
大切な作業である縁切りですが、問題点があります。
①きれいに塗装をしても、縁切りの作業中に傷をつけてしまう恐れがある。
②手間と労力がかかる。(←お客様へのコストアップにつながってしまう。)
このような問題点を解消するために生まれたのがタスペーサーなのです!
4.タスペーサーの取付について
タスペーサーとは、スレート瓦の重ね目に差し込んで隙間を確保する、縁切り用の部材です。
下塗り塗料を塗布した後に、屋根材1枚につき2枚を差し込んで、スレート瓦の重ね目の隙間を確保します。縁切り同様に、隙間を確保することで、毛細管現象を抑える役目を果たします。また、この屋根材1枚につき2枚のタスペーサーを差し込む工法の事をダブル工法といい、標準的な工法になります。
タスペーサーの必要な個数としては、10個/㎡程度の数が必要になりますので、一般的な住宅ですと1000個~1500個くらい必要になります。数は多く感じますが、縁切りの手間を考えますと、圧倒的にタスペーサーの取付のほうが早く作業を終えることができます。
5.縁切り・タスペーサーの取付が不要の屋根とは
スレート瓦における屋根塗装を行う際に、必ず縁切りやタスペーサーの取付が必要なのかというとそうではありません。
①スレート瓦の重ね目の隙間が4mm以上開いている場合
経年劣化の影響で、瓦自体が反っていたり、もともと隙間が確保されている設置状況だった場合は、必要ありません。
②屋根の勾配が6寸以上(塗装に屋根足場が必要な勾配)だった場合
勾配が急な屋根の場合、仮に毛細管現象が発生したとしても、屋根材の裏側まで水が回っていかず下に流れ落ちていくため、必要はありません。
このように必要のないケースもありますので、スレート屋根の塗装をお考えの際には、縁切りやタスペーサー取付の項目がない見積もりに対しては、業者に丁寧な説明を求めていくことは大切でしょう。
6.おわりに
屋根は自分ではなかなか見る機会のない場所ではありますが、雨漏り等において、一番密接に関係している場所でもあります。
そのため、塗装の際には適切な判断と的確な仕事が求められます。
弊社では、お客様にわかりやすくご案内するだけではなく、ご納得して頂けるように、何度でもご質問にはお答えさせて頂いております。
知識と経験が豊富な塗替え情報館に、是非足をお運びください!
静岡県沼津市・三島市・富士市の外壁塗装・屋根塗装専門店塗替え情報館
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご来店は、こちらをクリック
お問合せは、こちらをクリック
施工事例は、こちらをクリック
お客様のお声は、こちらをクリック