モニエル瓦とは?
2019.12.02 (Mon) 更新
みなさんこんにちは!
静岡県沼津市・三島市・富士市の外壁塗装・屋根塗装専門店塗替え情報館です。
ついに12月になりました。年明けまでカウントダウンです!
終わりよければすべてよし!今月も頑張りましょう!
今回は、「塗装が必要な瓦」の一つ、モニエル瓦について書きます。
2ヶ月ほど前の以前の情報館通信でセメント瓦について書きました。今回はセメント瓦の一つであるモニエル瓦について書きます。
1.セメント瓦とは
もう一度セメント瓦についておさらいをしましょう。
セメント瓦とは、セメントと川砂を重量比1:2~1:3で混ぜたモルタルを型に入れて成型し、塗装をしたものです。つまり、セメント自体に防水性能はありませんので、塗装によって防水機能を保持している瓦だと言えます。
反対に言うと、塗膜の劣化が防水機能の低下に直結しているということですね。屋根は個人ではなかなか見る機会がないので、塗膜の劣化を判断するのは難しいですね。
2.モニエル瓦とは
続いて、今回のテーマであるモニエル瓦について書きます。
モニエル瓦とは、簡単に言うとセメント瓦の一種です。では何が違うのかというと、瓦表面の処理が特殊になっているのです。
成型されたモニエル瓦には、着色スラリー(セメント、砂、骨材、顔料懸濁液の水和硬化層)というセメントの着色剤を厚めに塗られていて、さらにその上をアクリル樹脂系のクリヤー塗装を施して完成になります。つまり、スラリー層があるかないかがモニエル瓦の最大の特徴です。
モニエル瓦は、施工性に優れており、防水性能も高い瓦です。非常に有能な瓦ではありますが、劣化しだすと、その後のメンテナンスが厄介な瓦でもあります。
セメント瓦との見分け方は、写真のように、小口がゴツゴツしているセメント瓦はモニエル瓦です。これは覚えておきましょう!
3.モニエル瓦の劣化状況
セメント瓦の塗膜の劣化は、「剥がれ」や「退色」で判断することが可能でした。モニエル瓦も同様です。
また、瓦にとって、割れやズレは大敵です。特にセメント瓦は、防水性能を塗膜によって確立しているため、割れがある場合はそこから水が侵入し、下のルーフィングを傷つけるようなことがあれば大変です。定期的な状況観察をお勧めいたします。
4.モニエル瓦の塗装について
では、塗装はどうすれば良いか知りたくなってきましたね。
実は、基本的にはカラーベスト屋根やセメント屋根の塗装と同じなのですが、高圧洗浄や下塗り塗料の工夫が必要になります。
●高圧洗浄時
セメント瓦の場合でも瓦表面の汚れがきれいに除去できていない状態で塗装を行ってしまうと、その後に塗膜剥離(剥がれ)が生じるリスクが非常に高くなります。モニエル瓦も同様です。いや、モニエル瓦のほうが、もっと丁寧に行うべきと言えるでしょう。スラリー層を徹底的に除去しないと、剥がれが生じてしまいます。また、高圧洗浄だけでは落としきれない汚れが見つかる場合もあります。その際には、ワイヤーブラシ等で汚れを落としていくことになります。
また、スラリー層を除去する為には、それ相応の時間が必要なのは言うまでもありませんが、汚れた水がたくさん出ます。弊社では周囲への飛散にも気を付けながら高圧洗浄を行っています!
●下塗り塗料
下地の状態によってプライマー(シーラー)と下地調整材(フィラー)の使い分けを行うことが必要になります。
モニエル瓦は、高圧洗浄でスラリー層を除去すると、表面がむき出しになると、ゴツゴツしたざらついた表面になってしまいます。塗膜がまだあった場所と、下地がむき出しになってしまっていた場所では、凹凸の度合いももちろん違います。そこで、シーラーではなくフィラーを用いて凹凸を滑らかにすることで、上塗り塗料の密着性も高められます。また、あまりにも劣化が進んでいる場合は、フィラーの二回塗りが必要になる場合もあります。
以上、今回はモニエル瓦について書きました。
塗装しなければならない瓦である以上、定期的なメンテナンスは必須です。
また、これらの知識をしっかりと持っている業者を選ぶことも重要です。
知識をしっかりと持つ静岡県富士市・沼津市・三島市の外壁屋根塗装専門店・塗替え情報館を、今後ともよろしくお願いいたします!
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