窯業系サイディングボードについて
皆様、こんにちは。
前回4種類のサイディングボードについて書きました。
本日はその中の一つ、「窯業系サイディングボード」について書きます。
最後までお付き合いください!
●窯業系サイディングボードとは
サイディングは大きく分けて4種類あり、日本で一番多く施工されているサイディングボードはこの窯業系(ようぎょうけい)サイディングボードとなります。サイディングボードと言えば、この窯業のサイディングボードの事と言ってもいいでしょう。
窯業と言葉はその名が表す通り、窯でモノを作る事です。その中で、窯業系サイディングボードと言われるための材料は決まっています。例えばコンクリートはセメントに砂、砂利、水を混ぜるのですが、窯業系サイディングボードは、セメントに繊維質、混和材を混ぜて窯で焼き上げることが大きな特徴です。繊維質を含むことで石や砂利にはない強度を確保することができ、混和材はコンクリートにはない軽さが生乱す秘訣になります。コンクリートよりも強度をアップさせ、かつ軽量化の為に混和剤を混ぜあわせて住宅外壁用に窯で焼き上げたものが、窯業系サイディングボードと言えます。
何と言っても、窯業系サイディングボードの一番の特徴と言えば表面模様の多様性でしょう。ボード自体を加工しやすいため、タイル調やレンガ調、西洋風や純和風など様々な模様が存在します。そんな様々な模様があるがゆえに、表面におこなう塗装には十分に気を付ける必要があります。例えば、レンガ調のサイディングボードだった場合、レンガの風味を出すためにも、単色で塗り潰すだけではその風合いは出るわけはなく、凹凸で色を分けたり、濃さを分けたりする必要があります。そのため、工程が増えてしまい、ボード自体の価格も上がってしまうことが間々あります。
また、窯業系サイディングボードだけではなく、サイディングボード全般的に、気温や湿度などによってボード自体が反ってしまうなど、使用するにつれて形が多少変わってしまい弱点があります。そこで窯業系サイディングボードには中を空洞にし反りを防ぐようにする工夫をして、弱点を補うの加工が施してある場合があります。
窯業系サイディングボードのメーカーはニチハ、ケイミュー(セラディールなど)、旭トステム、中越テック、ウベボードなどがあります。
いかがでしたでしょうか?
次回は「金属系サイディングボード」についてお知らせいたします!